マイクロビジネスとは
自分の知識、経験、スキル、専門性を使って、悩みや問題を解決したり望みを叶える方法を、動画教材にしてオンラインで提供するビジネス。
初期投資がほぼゼロで、新しい収入源を確保することが出来るうえ、24時間365日、常に働き続けてくれるアバターを配置することで、一度、ビジネスモデルを作ってしまえば継続的に収入が入り続けます。
一つのビジネスから大きな売上を目指すのではなく、省資本で超効率的なオンライン完結型ビジネスを、無理せず、積み上げていくことで、結果的に年収1,000万円の『マイクロビジネスオーナー』になることができます。
人生設計を変える新たな戦略
「マイクロビジネス・スタック」
ほんの数年前までは、年収1,000万円を超えるためには、高額商品を開発し、大規模なプロモーションをするという高いハードルに取り組みことが必要でした。あるいは、人前に立ってセミナーセールスをやることでしか、高額商品を売ることは出来ないと考えられてきました。
でも、オンラインでのリモートワークが当たり前となった現在、オンラインによって全国に広がる市場に向かって、より多様化したニーズや、顧客のレベルにマッチした「少数の需要」に最適化し、自分の知識、経験、スキルを専門性へと磨き上げることで、個人がビジネスをするチャンスが大きく拡がっています。
マイクロビジネスを始めるのに、店舗を持つ必要はありません。特殊な技能、職能を新たに身につける必要はありません。必要なものはPCと自分自身の中にある知識、経験、スキル。これらを専門性のある『知見』にまとめて、パワポやKeynoteなどのスライドにまとめ、解説を加えるだけで、いくつもの商品を作り出すことが出来ます。
一つ一つの商品からの収益は、あまり大きくはないかもしれません。でも、「商品」とその「商品」を売る仕組みを作れば、あとは売れるのを待つだけ。一つの「マイクロビジネス」をリリースすれば、次の「商品」とその「商品」を売る仕組み作りに取り掛かればいい。いくつかの『マイクロビジネス』積み重ねていくことで、自分の望む収入を得ることは、誰にでも実現の可能性があることなのです。
雇われない生き方に潜むワナ
私は、49歳の時の降格人事をきっかけに、『会社最優先の生き方』をしなければならないという考え方から解放されました。ある種の洗脳が解けた、と言えるかもしれません。家族との時間を増やすためには、長時間、拘束される会社を辞めるしかない。会社を辞めるには、会社と同等の収入を得られるようにしなければならない。とにかく、お金を稼ぐことが必要だ、とばかりに、さまざまな投資や副業に取り組みました。
最初は株式投資、そして、もっと短期間に利鞘の稼げる日経225先物、FXに手を出しました。学習と実践を繰り返した結果、月利10%近くの実績を数ヶ月間、継続することが出来るだけの短期トレードのスキルを手にしました。でも、1,000万円以上に増やした元金に対して50万円の損切りができず、数日で400万円の損失を出すという経験の中から、家族の生活を背負ってのトレードは、精神的に持たないだろうという結論に達しました。
3ヶ月も頑張れば月収30万円は堅い、というセールストークを信じて、輸出や輸入といった物販にも取り組みました。でも、朝から晩まで、延々と続けなければならないリサーチは、中途半端な覚悟で続けられるものではありませんでした。中学時代からの趣味だったカメラの知識を活かして取り組んだ「カメラ転売」では、数ヶ月で月に100万円近い収益を稼ぎ出せるようになりました。ただ、仕入れ、商品確認、出品、梱包、出荷という作業を、一時でも止めると、その分の収入が減る、という恐怖感がつきまとって、一日たりとも、いや、食後のほんの一時の時間さえ、休むことが出来ませんでした。
簡単ではありませんでしたが「誰でも、すぐに」結果が出せる副業は、確かに存在すると思います。でも、そのほとんどが、労働集約型のビジネスであり、手を動かすことが前提になっているのではないでしょうか?
それは、50歳を過ぎた体力的にも気力的にも、少しずつ衰えを認めざるを得ない年代にとっては、精神面も含め、継続するのはかなり厳しいものだ、と言えるかもしれません。
4つのクワドラント
4つのクワドラントをご存知ですか?
ロバート・キヨサキが著した「金持ち父さん貧乏父さん」で提唱されていた『働き方』と『お金』との関係を、分かりやすく図解したものです。会社員と自営業者は左側。つまり、その収入は単価と労働量に比例する働き方です。働き口さえあれば、すぐにお金を得られるのがサラリーマンという働き方。就職さえすれば、すぐに給料が貰えるし、社会的にも多くの保護があります。だから、世の中の多くの人は、皆んながやっているから、という理由で、深く考えることなくサラリーマンになるのかもしれません。自営業者も、働く時間に比例するという意味では労働収入からは脱出することが出来ません。いや、逆に、収入が増えると働く時間も増えてしまう、というジレンマから抜け出すことが出来ないという意味では、自分の働く時間が収入の限界ということになります。私がやっていた物販は、まさに、このパターンだった訳です。
一方で、右側は、労働時間と収入に相関関係がありません。社会に価値を提供できれば、それが収入へとつながっていきます。ただ、ビジネスオーナーになるためには、会社という『儲かる仕組み』を作り上げ、従業員を雇うという大きなハードルがあります。投資家になるためには、その投資の元手となる資金を持っている必要があります。共に、庶民にとってはかなり難しいと、最初から諦めざるを得ないポジションだと言えるかもしれません。
左側のサラリーマンや自営業者が、右側のビジネスオーナーになるための、最も簡便な方法。それが、自分の『知見』を商品にしてネット完結で販売する『マイクロビジネス』であり、50代からでも成功できる可能性が高い方法が、いくつかの『マイクロビジネス』を積み重ねることで十分な収入を得られるようになる『マイクロビジネスオーナー』を目指すということです。
無理せずビジネスオーナーになるビジネスモデル
マイクロビジネスを始めるには、多額な資本は必要ありません。それよりも、これまでの人生の中で自分自身が経験し、得てきた気づきや学び、すなわち『知見』を、他人の役に立つように形を整えることで商品化することが大切です。もちろん、ネットを使った販売の仕組みを構築するには、それなりの知識と作業量が必要です。でも、HTML文を書けなければWebサイトが立ち上げられないという時代は、とうの昔に過ぎ去りました。動画さえ作れれば、月額数千円で、自分専用の学習サイトを運営できるサービスが、複数、リリースされています。
つまり、オンラインが当たり前という時代の変化は、従来の仕事の概念を覆すとともに、私たちにとって個人が「省資本」で「超効率的」な「オンライン完結型ビジネス」を行う環境を、既に整えてくれているということになります。
好きなことをやろう!やりたいことを仕事にしよう!という言葉を、よく聞くようになりました。でも、一方で、好きなこと、やりたいことから収入を得るためには、出来るだけ手のかからない『ビジネスの仕組み』を創り上げる必要があります。
仕事は、我慢してやること、ではなくなりました。
一方で、楽しいことは、決して『楽』なことではありません。
私たちが取り組むべきことは、自分の好きなこと、やりたいことの近辺で、ニッチな顧客の悩みを解決したり、望みを叶える方法を商品にまとめあげ、オンラインで販売し続ける仕組みを創り上げることです。そして、面倒なシステム実装などは、既成のサービスを活用し、自分にしか出来ないことに集中して取り組むこと。それこそが、自分が持って生まれた『他人には難しいけれど自分には簡単にできる才能』や『それぞれに異なる人生経験でしか得られない知見』を活かして、自立して生きる、ことにつながっているのではないでしょうか?
好きな時に、好きな場所で、好きな人と、好きなことを、好きなだけ
我慢して収入を得るためだけに、やりたくもないことで貴重な人生の時間を費やすのではなく、好きなこと、やりたいことをベースに収入を得る仕組みを手にすることこそが、人生を有効に使うために最も大切なことなのかもしれません。
50代には50代に最適な『やり方』がある
ビジネスの仕組みを教えるスクールは、20代、30代向けのものが多いようです。講師も、30歳前後の方であれば、当然に、自分がやってきた『やり方』を効率の良い方法として伝えるのも当たり前のことなのかもしれません。でも、50代になると、20代、30代のようには動けなくなっているのも事実です。期限までに作業を完了することを求められても、その通りに出来るとは限りません。そんな時、「なぜ、出来ないんですか?」「やる気はありますか?」なんて追い詰められても、どうしようもない。
「やる気」はある。
でも、出来ない事情もある。
これが、50代なのではないでしょうか?
50代になると、50代という大雑把なくくりでは語れないほど、人生が細分化しています。
結婚する年代によっては、養う家族構成も、人ぞれぞれで大きく異なります。特に、結婚が遅かった人にとっては、まだまだ、現役の子育て世代という方もいらっしゃるはずです。だとすれば、必要になる収入の額にも、当然に大きな差が出てきます。
親の介護も本格化してきます。つい、この間までしっかりしていた親が、突然に弱り出して、認知症の判定を受け、要介護になる可能性だってあります。
会社の経営状況が突然悪化する、なんてことは、近年では当たり前のように起こり得ることだと考えておくべきでしょうし、そうでなくても、定年までの間の会社人生に希望が持てないのは以前から分かっていたこと。どんな時も「会社のために」と仕事を優先してきた人生に対して、もしかしたら間違っていたのかも、という疑念を抱く人が多くなるのも、繰り返されてきたことなのかもしれません。
会社にしがみついてでも、定年まで勤務する、という選択も、当然にありです。その選択で何も問題がないのであれば、わざわざ、慣れ親しんだ生活形態を変える必要はありません。
でも、もし、現在の延長線上の未来では問題が発生する可能性が高いのなら、このままの人生では望む未来が手に入らないことが確実だというのなら、今、この時点から、
人生をどのように変えていくのかを考えるべきなのではないでしょうか?
20代前半の人生設計で、一生を終えなければならない、というルールーはありません。むしろ、時代の変化や、自分を取り巻く状況によって、人生設計そのものを、柔軟に変えていくことが、今後の人生を素晴らしいものにするために必要なことのはずです。
会社最適から自分最適へ、人生をスムースに移行していくためにも、その基盤となる「収入システム」の変更こそが、必要なのかもしれません。