「すべての起業家は
インフォビジネスに関わるべきだ」
世界の億万長者メーカーと言われている
ダン・ケネディが言っているそうだ。
でも、2000年代の後半に流行った
いわゆる「情報商材」の氾濫を知る身としては
ちょっと眉唾な感覚がないわけでもない。
当時、何とかして
会社を辞める方法を探していた。
株式投資で結構な金額の
利益が出ていたし、
もっと着実に利益を出す方法を探して
いろんな情報商材も手にした。
もちろん、すごく真面目で
誠実な教材もあった。
購入してから、既に8年近くになるのに
今でも毎週、無料で相場観のメールを
配信してくれている人もいる。
現在は、相場をやめてしまっているので
そのメールを開くことはないのだが、
今でもメールが来ることが嬉しくて
配信解除をすることもなく
「あ、また来てる」と確認して
ニンマリした気分になる。
一方で、ひどい教材もあった。
あまり中身のない相場の手法に加え
月に1回、株の銘柄を3つほど
メールで送ってくる。
実は、どれも目立って値上がりする
なんてことはない。
どうチャートを読んでも
チャンスには見えないので
銘柄はいつも見送り。。
ところが、ある日、
クレジットカードの明細を
チェックしていると
身に覚えのないチャージが
毎月課金されていることに気づいた。
実は、その銘柄を教えるメールが
有料サービスだったのだ。。
すぐに解約を申し入れると共に
「申し込んだ覚えがない」
とクレームを入れた。
そうすると、
購入した教材の商品紹介明細の最後に
自動的に課金されると
明記してある、との返答。
確認したら、確かに
小さな文字で、目立たないように
他の項目の一つに隠れるように
記載はあった。
セールスレターには明確な記載はない。
販売プロセスの中で
継続課金が記されているページを
確認することもない。
それでも、
書いてあるんだから詐欺ではないそうだ。
あきれて、それ以上、
抗議する気にもならなかった。
そうまでして、お金が欲しいのか?
結局、情報教材というビジネスの種類が
一般論として『悪い』と言うことではなく、
ビジネスをどう捉えているのか、
その経営者の姿勢を、よく見るべきだ
と学んだ瞬間だったかもしれない。
そして、今、
自分がビジネスをするようになり
価値観の一番に掲げていることは
『信頼』だ。
顧客をだましたり
ウソをついたりして
得たお金に価値はない。
いや、お金そのものに
意味はないのだが、
そのお金を支払う時に
込められた『感情』には
大いなる意味があると思うから。
信頼してもらうからこそ
信頼に答えたいと心底思える。
期待に応えたいから
多少無理なこともできる。
すべてのビジネスは
『インフォビジネス』になる
有形無形を問わず
どんなモノを買う時にも
人は商品ではなく
その先にある『自分自身の変化』への
期待にお金を支払う。
変化を起こさせることが
お金と交換する『価値』
確実に変化させることが出来るなら
当然、高い『価値』がある。
ただ、
変化をするのは、
お金を支払う側の『顧客』である。
例えば、起業してもらう、と言うことに
お金をいただいたとしても、
起業をするための行動は
顧客がしなければ
変化は起こらない。
だからこそ
ビジネスのノウハウだけではなく
『自分を動かす』
ためにどうすれば良いのか、
と言うことを一生懸命伝えている。
自分を思い通りに
動かせるスキルこそ
実は、地上最強の
『成功ノウハウ』だと思う。
そして
どんな商品も
ただ、対価に応じた
商品を渡すだけではなく
その商品を通じて
顧客が変化するための
『インフォ化した価値』を
一緒に提供されなければならない。
例えば、
家電品の取扱説明書には
膨大な知識と時間が
詰め込まれている。
スポーツ器具には
その使い方やトレーニング方法までが
小冊子として添付されていたりする。
でも、僕たちは
それらの貴重な情報を
軽視しすぎではいないか?
「すべての起業家は
インフォビジネスに関わるべきだ」
それは、決して
『売るため』の技術ではなく
顧客に、着実に
期待した成果をもたらすために
提供者が、どこまで
顧客に情報提供できるか
と言うことなのかもしれない。