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竹岡佳信 公式ブログ

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マイクロビジネス

50代からの副業・起業の選び方[4つのビジネスモデル]

2023年2月17日 By 竹岡佳信

この記事では、50代からの起業・副業を、どのように選べばいいのか?ビジネスモデルから考えていきます。

もし、あなたが、これから会社の給料や年金以外に、老後の安定的な収入を得るため、自分でビジネスを始めたい、チャレンジしてみたいと思っているのなら、このビジネスモデルからの考察は、必ず参考になるでしょう。
また、実際にやってみたけれど、上手くいかないという方も、是非、最後まで視聴いただくことで、次に何をすれば良いのかというヒントを得られるはずです。

50代になってから、慣れ親しんだ会社の業務以外に、何か収入を得るための活動をしようとすると、当然ながら、新たな負荷がかかります。簡単に言えば、生活は大変になるし、余計なストレスも抱えることになる可能性があります。
そもそも、身体能力的に30代や40代前半のようには動けないし、なんとか押さえ込んできた持病も、多少、悪化してくるかもしれないし、親の介護の問題や、結婚が遅かった方は、給料が減る可能性があるのに、子供の教育費用とかの負担が残っているとか、子供の結婚とか、孫の世話とか、パートナーとの関係性とか、自分が思いもしなかった問題や課題で、頭の中がいっぱいになっているかもしれません。

そんな状況の中で、あなたの選ぶ起業・副業は、果たして、あなたにとって最適なもの、と言えるでしょうか?

とりあえず、自分にも出来そうだから、とか、誰にでも、簡単に、すぐに、といった甘い言葉に誘われて初めてしまった、とか、アルバイトなどの時間と労力をお金に換える仕事を、とりあえず増やしていこうとしていませんか?

私は、49歳の時から、給料以外の収入で、今まで通りに家族を養っていく、という目標を立てて、手当たり次第に、お金を稼ぐ方法を試してきたのですが、振り返ってみれば、ビジネスモデルという観点で、お金を稼ぐ方法を、大きく4つに分類できることに気がつきました。これから、その4つのビジネスモデルと、そのメリット、デメリットを順番にお伝えしていきますね。

1つ目のビジネスモデルは、
誰かに雇われるというビジネスモデルです。

簡単に言えば、サラリーマンという働き方を継続するということ。極論すれば、アルバイトとか、パートで働くというのも、このビジネスモデルに入ります。このビジネスモデルは、簡単に図式がすると、誰かが作った会社という『収益が出る仕組み』の中に入って、決められた業務をこなすことで、会社の収益と関係なく、働いた分を、給与という形で受け取るビジネスモデルです。給料の額は、労働の質と量によって変わりますが、日本の雇用制度は、長らく終身雇用制で、一つの会社で長く勤務することが良しとされてきました。なので、必ずしも、労働の質と量によらず、年齢給のような要素が大きくなってしまっています。若い頃は、働いても働いても給料は安いままなんだけど、年齢を重ねると、若い頃に働いた分が上乗せされるのか、あまり働かなくても、それなりの給料をもらっていたりします。これが、自分の労働価値を、給料の金額相応と思い込む勘違いのもとになっているのかもしれません。

一方で、60歳ぐらいに設定されている定年を過ぎると、どんなに能力や知識・経験がある人も、いきなり、アルバイトやパート社員と同じような待遇になってしまいます。つまり、長年培ってきた知識・経験・スキルを正当に評価するすべがないために、本当は企業にとって、優秀な労働力であっても、みすみす使わない、という状況も起こりうるわけで、ここにも、制度上の問題があるのだと思います。転職や再雇用でも、一部の人を除けば、正当に評価されない職場、職種につかざるを得なかったり、安い賃金で働くしかない、という状況に追い込まれることも多いはずです。なんか、理不尽なんですよね。

それでも、この誰かに雇われるビジネスモデルでしか働いたことがない、という一点において、他のビジネスモデルに移ることに不安を感じたり、そもそも、違う働き方は無理、と最初から、あきらめてしまったりする方が多いのではないでしょうか?新たな挑戦をしてリスクを撮るよりも、年下の上司にあごで使われたとしても、理不尽に思えるほど安い給料しかもらえなかったとしても、今まで通りに、働けばお金になる、という働き方が安心できる、という方は、このビジネスモデルを選ぶしかない、ということになります。

2つ目のビジネスモデルは、
フリーランスで仕事を請け負うというビジネスモデルです。

例えば、Webサイトを作るとか、動画を編集するとか、という作業を代行するビジネスをすることになるのですが、基本的に上司もいないし、通勤をするわけでもないので満員電車に揺られる必要もありません。フリーランスになったばかりの頃は、会社という枠から解き放たれた開放感もあって、会社を辞めてよかったと感じることも多いのではないでしょうか?でも、問題は2つあります。一つは、請け負う仕事を、どうやって受注してくるのかということ。知り合いや、サラリーマン時代に関係があった企業から仕事がもらえるうちは良いのですが、それが一巡すると、自分で仕事を探すしかなくなります。結果、クラウドソーシングという耳に心地よい仕事を紹介するサイトに登録したりすることになりますが、その中では、結構、過激な競争になっていたりします。Webサイトを作るとか、動画を編集するという作業自体、何年も仕事をしてきた人と新規に参入してくる人と、実際には大きな品質の差があったりするのですが、募集の文面上は、なんら差別化ができません。つまり、誰に頼んでも同じ結果が得られると見えてしまうことが多いということです。結果、値段のたたきあいになりがちです。もちろん、経験豊富とか、評価が高いという方は、高い単価を設定することも可能ですが、そうは言っても、相場からかけ離れた高い単価は受け入れてはもらえないし、そもそも、労働時間を増やすには限界があるので、良い仕事があっても、その時、別の仕事が入っていたら、みすみす収入の機会を逃してしまう、ということが起こり得ます。つまり、自分の労働可能時間が、収入の限界になる、ということになるわけです。

二つ目の問題は、同じ原因に起因するのですが、労働時間が収入に直結するというビジネスモデルなので、手を止めれば収入が減る、ということになります。これ、実は、すごく恐怖です。特に、家族を養っていかなければ、という意識が強いと、収入が減る、ということが、すごい不安に直結しているので、多少、無理をしてでも仕事をとろう、という方向になりがちです。結果、どうなるかというと、身体を壊すまで働き続けることになります。私は、労働時間が収入に直結する働き方で、カメラ転売をやっていたのですが、家族との時間も、食事の時間も、あげく睡眠時間も削って働き続けた結果、入院するところまで自分を追い詰めてしまいました。手を止めれば収入が減るのが怖かったからです。

自分の労働時間を収入に換えるというビジネスモデルは、比較的簡単に、収入を得られるようになるのですが、単価に限界がある限り、労働時間が収入の限界になるし、手を止めれば収入が減る恐怖と戦うことになること、そして、サラリーマンのように手厚く保護されているわけではないということを知っておく必要があるのではないでしょうか。

3つ目のビジネスモデルは、
お金に働いてもらうというビジネスモデルです。

いわゆる投資というジャンルです。国をあげて株式投資を推奨しているようなところがあるようにも思うのですが、基本、儲かることを考えたら損をする。損をしないことを最優先する。投資とは、自分の大切な資金をリスクにさらすことだ、ということを肝に銘じておく必要があります。それと、メンタルに余裕がない状態で投資をすると、かなり痛い目にあったりします。私の経験で恐縮ですが、200万円の資金で株式投資を始め、半年ほどで1000万円を超える運用ができたことがあります。すごいですね、と思わないでください。単に市場が上昇相場の時期だっただけです。でも、当時の自分としては、これで資金を億の単位にのせられるかもしれないし、もしかしたら、投資で家族を養えるかもしれない、と舞い上がっていました。ある日、いつものように寄り付きの相場を確認したら、暴落していました。びっくりしました。焦りました。たった1日で、30万円の損失が出ていたからです。本来、ルール通りに運用するのなら、即、損切りをするべきでした。1000万円に対する30万円は3%。損切りしても、冷静に対処できれば回復可能なレベルだからです。でも、30万です。30万あれば、少なくとも1ヶ月ぐらい生活ができたりします。その金額を、一回のクリックで捨てることは、サラリーマン感覚としては、とても出来ませんでした。で、どうなったかというと、最終的に400万円の損失を出すことになりました。これ以上、損失が膨らむのを見るのは嫌だ、というところまで下げたところで、諦めがついて、全部のポジションを閉じました。でも、そもそも200万円から始めている訳ですから、それでも、400万円の利益が乗っていたんですよね。それでも、1000万を見てしまったので、400万円の損失を出した、と意気消沈したわけです。結局、自分のガラスのメンタルでは、とても投資で家族を背負うことは出来ないと悟って、投資をあきらめることにしました。

この話には後日談があって、私が全部のポジションを閉じた翌々日から、相場は上昇に転じて、今では、その当時よりも、はるかに高値をつけていたりします。投資は、自分の大切な資金をリスクに晒すことです。そして、初心者用の市場というものは存在しません。プロの投資家たちを相手に、それなりの知識と、投資経験を積み重ね、自分のルールを絶対に守るという鉄のメンタルを持てるように自分を律することが出来ないのなら、もしかすると、ギャンブルと同じことになるのかもしれない。少なくとも、私には、そう思えましたし、私には投資で生きていくには適性がないのだろうな、と結論づけた次第です。

4つ目のビジネスモデルは、
会社あるいは個人事業を起こして、自分以外の労働力を使って収益を生み出すというビジネスモデルです。

フリーランスが、自分の労働力に依存したモデルであるのに対して、このビジネスモデルは、自分以外の労働力を使うという意味で、今までとは違うモデルと言えるかもしれません。会社に雇われる働き方がある、ということは、会社という収益が出る仕組みを誰かが作った、ということですよね。言い方を変えれば、収益が出る仕組みを作れば、誰かに働いてもらうことで収入が得られる、ということになります。

でも、会社を作るとなると、オフィスも必要だし、人を雇うとなると給料を支払わなければならないし、そんなお金はないなぁ、、と思ってはいませんか?それが、もしかすると思考停止というやつかもしれません。

今、ほとんどのビジネスが、インターネットを使っています。食事にいく時、何かを買う時、何かを調べる時、まずは、スマホで検索するのが当たり前。でも、検索結果を出してくれるのは、システムであり、AIであって、人が直接対応してくれることの方が少なくなっていることに気づきませんか?問い合わせも、電話だとほとんどつながらなくて、自動チャットや、メールでの問い合わせになっていたりします。つまり、人がやっていたことが、どんどん無くなって行っているという時代なんです。

逆に考えれば、インターネットを活用することができれば、少ない初期投資で、自分のビジネスを試すことができる時代になったということ。システムやAIに作業を任せれば、人を雇うよりも簡単に、24時間365日、自分のために働いてくれたりもします。

自分にしか出来ないこと、例えば、好きで、得意なことだけを自分でやって、他のことは、システムやAIに任せる。むしろ、このネットビジネスのやり方のほうが、本来の働き方、生き方に近いのかもしれません。例えば、私の場合だと、過去の知識・経験などを素材に、動画や教材などを作って、ネットで販売しています。動画を作ったり、教材にまとめたりする作業は、自分にしか出来ませんが、一旦、出来上がった商品を、売ってくれたり、売れた教材を配信してくれるのは、システムでありAIです。自分で一つ一つ売ることはしていません。だからこそ、働く場所も自由だし、時間的な余裕も生まれるので、次の動画や教材を作ることが出来ます。それに、動画や教材はネットでデジタルコピーが提供されるので、劣化しないし、配送等の物理的な手間も発生しません。つまり、経費面でも、かなり負担が少ないと言えます。結果、大規模な売上を、毎年、必死になって作らなくても、食べていくのに十分な規模のビジネスを、一人で回していけるということになります。ただ、ビジネスの仕組みを作るという最初の作業は、結構、大変かもしれません。なにしろ、自分で収益が出る仕組みを作る、なんてのは、多くの場合、生涯で初めてのことだろうし、最初から上手くいくなんてことはマレで、何度かやり直して、自分に最適なものにしていく必要があるからです。でも、一度、自分のやり方が確立できれば、同じ手法で、違うテーマでビジネスを組み立てることも出来ます。一つのビジネスを回す仕組みを作れば、そこから収益を得られる状態をキープして、次のビジネスを作っていく。つまり、収入源を積み重ねていくということが可能になります。これが、労力を減らしながら収入を積み重ねていくビジネスモデルであり、自分一人ででも、オンラインビジネスを始めることの最大のメリットだと言えるでしょう。

私も、オンラインビジネスというと、ワンクリックで不労所得というような、怪しいことをするイメージでしたが、ほとんどのビジネスがネットを使う、今の時代に、そんなことを言っている方が時代遅れになってしまうのかもしれません。

大切なことは、ネットがあるのが当たり前の時代になったということを認めて、実際に、ネットを使って収入を得ている事例を間近に見て、何をどうすれば、そんなことが出来るのかということを知ること。自分にも出来るということを認識することではないでしょうか?実は、目の前にチャンスがあるのに、それを知らないだけで、チャンスを見逃しているのかもしれません。

ちなみに、この記事は、どうやって、あなたの元へ届けられたのでしょうか?
検索エンジンだったり、あなたの興味や思考を推測するAIが、あなたが、この記事を見るように仕向けているのかもしれません。情報を受け取る側に立っているだけでは、下手をすると搾取されるだけです。情報を発信する側に立つこと。これが、これからの時代をサバイバルしていくのに必要なことなのかもしれません。

さて、ここまで4つのビジネスモデルについて、簡単に説明をしてきたのですが、とても重要なことを再確認しておきたいと思います。

それは、サラリーマンとして雇用されるモデルと、フリーランスとして仕事を請負うモデルの二つは、基本的に、労働量を収入に換えるモデルだということ。
つまり、働けなくなったら、収入が得られなくなるビジネスモデルだということです。簡単に言えば、60代はともかく、70代、80代まで健康体を維持できなければ、収入を得られなくなる可能性を否定できません。

でも、残念ながら、年齢を重ねるということは、体力的にも、気力的にも、働く効率の面でも、衰えていくということです。いくら頑張っても、気合いを入れても、30代の頃のような働き方は出来ません。だから、身体を動かす労働ではなく、できれば、知恵を働かせる働き方や、少ない資本からでも、収入源を積み重ねていく仕組みを作ることに、意識と時間と労力を集中させていっていただければな、と思います。

人には向き、不向きが必ずあります。ですので、どのビジネスモデルを採用するのが、あなたにとって最適なのか、については、必ず、自分で判断する必要があります。

年齢を重ねると、我慢が出来なくなります。年寄りって、総じて、我儘なものですよね。地が出るということかもしれませんが、無理に自分をつくろうことが難しくなって、素の自分が出て来るのかもしれません。私は、それはそれで良いのだ、と考えています。でも、だからこそ、嫌なことは続かないし、嫌なことや、自分には向かないこと、不得意なことを、我慢して続けていくと、身体を壊してしまったりするのだとも思います。それと、会社という器の中でさえ、様々な人間関係がありますが、役に立たないと思われたら最後、誰も、声をかけてくれなかったり、近づいてさえ来なくなる、なんてこと、ありますよね。自分では、あまり、やる意味を感じられない作業を、お金のために、誰とも話すことなく続けていく、なんていう状況も、できれば避けたいところです。

私は、いくつになっても、誰かの役に立っているという実感を持って働きたいと考えています。それが社会とつながっている、ということだろうし、生きがいというと、大袈裟かもしれませんが、自分がこの世に、生きている意味に、つながっていると思うからです。

もし良かったら、50代からでも、自分の培ってきた知識・経験を活かして、自分のビジネスを作る方法を、解説している動画を公開しています。ポップアップのリンクから無料で視聴できますので、興味のある方は、是非、一度、内容を確認してみてください。

【動画】50代からの副業・起業が上手くいかない5つの原因

2023年2月17日 By 竹岡佳信


50代のサラリーマンから副業・起業を頑張っているのに、なかなか成果が出ない、上手くいかないというお話をよく聞きます。この動画では、なぜ、上手くいかないのか?その理由と、どうすれば上手くいくのかについてのヒントについて、代表的な原因を5つに絞ってお伝えします。

この記事を最後まで見ることで、50代からの副業・起業が上手くいかない『5つの原因』を理解することが出来ます。また、原因を理解することで、その対策を打つことが出来るようになります。また、短期的な収入ではなく、中長期的に安定した収入源を手にするには、どうすれば良いのかということについてもお伝えしていきますので、是非、最後まで聞いてくださいね。

50代になると、いくら仕事を頑張ったとしても、実施を上げたとしても、給料が上がらないどころか、年々減っていくのが実態だったりしますし、60歳を境にして、収入が半分以下になるということも、現実的に、起こり得ることだったりします。年金も決して十分とは言えない中、結婚が遅かったりして、一般的なライフプランと違った生き方をしていると、何かと、将来の経済的な不安はぬぐいきれないものがあります。

だから、少しでもいいから、給料とは別に、収入を得ておきたいという理由で、副業に取り組まれる方も多いだろうし、いっそのこと、早期退職などで、もらえるうちに退職金を確保しておいて、起業に取り組もうという考え方も十分にあると思います。また、会社が倒産したり、リストラにあって仕方なく、、という事例も、少なからずあるのではないでしょうか。

50代からの副業、起業を成功させるためには、稼ぐノウハウ以前の問題として、ビジネスそのものがどんなものなのかを理解するとともに、長年染み付いた「従業員マインド」を手放すことが必要不可欠です。私たちは、これを「サラリーマンデトックス」と呼んでいます。

今回は、この「サラリーマンデトックス」が進まないがために、50代から副業、起業を始めたけれど上手くいかない、というパターンの中でも、代表的な、5つのパターンに絞り込んで、その原因と対策をお伝えしていきます。

ここで「サラリーマンデトックス」という言葉を使ったのですが、私の造語です。実際のところ、サラリーマンを何十年もやっていると、会社の中でしか通用しないような考え方や思考のクセを、まるで常識だと言わんばかりに振り回してしまう、ということが往々にしてあります。実は、これが、会社の外で収入を得ようとする時に、本人は気づいていないのですが、とても大きな足かせになっていたりするんです。

でも、実際に、どんな場面で、どうすれば良いのか、サラリーマンデトックスと一言で言いくるめてもわかりませんよね。なので、よくあるパターンについてお話ししていきます。話を聞きながら、実際の自分の行動や思考のクセに照らし合わせてみることで、事前に、失敗のタネを取り除くことも可能かと思います。これから副業を始めようとする方にとっても、とても有益な情報になるはずですですので、途中でやめずに、最後まで聴いてくださいね。

もちろん、自分には当てはまらない、というパターンもあるかと思いますが、それはそれで、上手くいく要素を既に持っている訳ですから、安心して、最後まで読んでください。

では、はじめていきましょう。

50代からの副業、起業が上手くいかない原因、その一つ目は
「作業さえすれば収入が得られると考えている」というパターンです。

サラリーマンの場合は、確かに、会社に行って、指示された作業をすれば給料がもらえます。

それは、会社に、既に売れる仕組みが出来上がっていて、その仕組みを動かすための労働力として雇用されているからです。それに、あなたでなければならない仕事は、実は、ほとんど無いはずです。なぜなら、会社の業務というのは、「売れる仕組み」が既に出来上がっていて、それを回す作業をしているに過ぎないからなんです。

でも、副業したり、起業するということは、そもそもの「売れる仕組み」を作る、ということが必要になります。つまり、仕事の質というか、目的というか、そういうものが会社の中と外では、全然、違うということだったりします。

「売れる仕組み」を一から作るためには、誰の、どんな役に立つか、ということを考えて商品を作り、それを知ってもらい、購入に至る前のマーケティング活動をしていく必要があります。ただ、一度、「売れる仕組み」ができてしまえば、自分でやらなくても良くなったりします。自分以外の誰かに作業をしてもらって、仕組みを回して収益を上げていく。それが、他人を雇って会社を回していく、ということですよね。

私たちが、個人レベルで取り組んでいるマイクロビジネスでは、人を雇う代わりに、システムに働いてもらうのですが、「売れる仕組み」を作るということが、ビジネスを作る、というで、単に労働をすることではない、ということを、まずは理解していただければと思います。

50代からの副業、起業が上手くいかない原因、その二つ目は、良いとこ取りをしようとする、ということです。

モデリングと言って、上手く行っている人のやり方を真似ることは、ビジネスの世界では当たり前に行われています。学校では、カンニングは悪いこと、と教えられてきたのですが、ビジネスの世界では、カンニングはOKなんですね。むしろ、上手くカンニングできる人が、さらに上手くいくという世界でもあります。でも、どんなところをカンニングして真似ていけばいいのか、について、明確な基準を持っていますか?カンニングする、と言っても、何をどうすればいいのか、具体的な手順を理解できていますか?つまり、ビジネスを作っていく、という体験をするのは、サラリーマン出身の私たちにとってははじめてのこと。だから、実は、カンニングさえ、上手くはできないんです。

はじめて体験する知らない世界では、何が上手くいくのか、何が上手く行かないのか、どんな組み合わせはダメなのか、どんな組み合わせなら上手くいくのか、といった判断基準が、自分の中にはありません。サラリーマンの基準で、あるいは、社内で上手くやっていく基準で、良いとこ取りをしようとしても、上手くはいきません。ビジネスの世界での基準が分からないと、いくらカンニングをしても、上手くいくやり方に到達することはできないんです。でも、多くの人が、聞きかじったことを、適当に組み合わせて、上手く行かない、と悩んだりしています。

ビジネスの現場では、守破離の守が、とても重要です。指導を受けている人に言われたこと、指摘されたことを、素直にやってみることが必要なんです。私のビジネスのメンターである経営コンサルタントの中井隆栄先生からは「正しい方法、正しい順番、継続」が最も大切だと教わりました。実際、ビジネスをやり始めて10年目ですが、本当にその通りだな、と思います。自己流を積み重ねても、時間と労力を浪費するだけだからです。

やみくもに、何かにトライをしても、時間と経営資源を無駄にするだけです。特に、50代以降の人生では、時間が一番大切な人生のリソース。なので、適切な指導をしてもらえるスクールやコミュニティで、まずはビジネス人生の基礎を固めることが、最短で成功を手にするために重要な要素になります。

50代からの副業、起業が上手くいかない原因。三つ目は、何かに悩んでいることが多い、ということです。

実は、いくら悩んでも、答えは出てきません。なぜなら、人生にもビジネスにも正解が無いからです。会社の中であれば、上司の意向が正解に近い訳ですから、なんとか、上司の本音を聞き出すか、忖度しようとするわけですが、自分でビジネスをするということは、そもそも、上司がいない訳ですから、正解もありません。

正解がないことは悩んでも無駄です。だって、何をやっても、それが正解かどうかは判断できないから。なので、方法論を考えて、いくつかやってみて、自分なりの当たりを見つけていくしかない、というのが、たった一つの答えということになります。

よく、起業した方が良いでしょうか?と質問される方がいらっしゃいます。私の答えはいつも同じです。起業してみたいと思うのなら、売上が上がるところまで、一通りやってみることです。

確かに、ビジネスを自分でやるには、合う、合わないはあるかもしれない。でも、自由に生きるということは、自分で好きに決めて、好きにやってみる、ということでもあります。正解を探して悩んでいるようでは、決して自由にはなれません。もし、あなたが何かに悩んでいるのなら、まずは、自分で「決める」ことが出来ない、ということに気づくべきでしょう。そして「決める」ことを練習することが、とても大切です。「自信がない」という悩みも、実は根っこは同じです。そして、この悩みというのが、行動を妨げる一番の理由でもあります。

50代からの副業、起業が上手くいかない原因。4つ目の原因は、ゴールを明確にイメージしていないことです。もう少し収入が欲しいとか、良い暮らしがしたいとか、そういった漠然としたゴールは実現しないからです。

例えば、商品を作って売るためには、最低でも3つのステップが必要です。まず、商品を頭の中で明確にイメージする。つまり、現実に何を作るのかということを、頭の中で詳細に創造をするということ。そして、頭の中に出来た設計図に従って、それを、現実に作っていく。そして、現実に出来たものを売る、という3ステップです。全てのものは2度作られる、と言います。家を建てるのに設計図をひかない人はいないですよね。そもそも、二階建てにするのか、平家なのかによって、基礎から違う訳ですし、設計図がなければ、家を建てるための材料を集めることさえできません。

サラリーマン生活では、目の前の作業をする、ということに特化した働き方をしてきました。指示された作業の詳細は分かっていても、それが、ビジネスのどの部分で、どんな効果があるのか、ということを理解できないことも多かったはず。それでも、給料は貰えたのえ、深く考えることもしませんでした。なので、全体の設計をするということの重要性を、いつの間にか忘れてしまっているのかもしれません。ゴールを設定するということは、設計図を描くということと同じ意味です。設計図がなければ、とりあえず目の前の作業をしても仕方がありません。なぜなら、どんな効果があるのか、最終的に何を作ろうとしているのかがわからなければ、それが、自分の望む未来とつながっているかどうかさえ、分からないからです。

よく副業や起業を始めるのに、とりあえず、資格を取ります、とか、とりあえずブログを書きます、とか言う人がいるのですが、それでは、無駄な時間ばかりを浪費することになりかねません。何のために、その作業をするのか?それを決めるものが、最初の描くビジネスの設計図ですし、その前に、どう生きるのかという、これからの人生の設計図が必要なのでは無いでしょうか?そして、何が必要なのかを明確にする。必要なもののために、作業に集中する。これが出来て始めて、上手くいっている、と言えるのでは無いでしょうか?「とりあえず」と言うのは居酒屋さんだけにして、まずは、「とりあえず」の作業から抜け出すこと。これは、とても重要なポイントになります。

50代からの副業、起業が上手くいかない原因。その5つ目は、自分に適切なビジネスモデルを選択していない、と言うことです。

実は、私もここで失敗したのですが、とりあえず手っ取り早く収入を得る方法を探した結果、物販や転売ビジネスをやりました。確かに手を動かした分、お金は稼げるのですが、50代の体には、結構、きつい仕事でした。それに、手を止めると収入が減る、と言うプレッシャーもあって、休みが取れないんですよね。ついつい、無理をしてでも、食事や睡眠の時間を削ってでも、作業をしようとしてしまう。結局、私の場合は、身体を壊して入院するところまで行ってしまいました。

若いうちなら良いのですが、50代以降では、収入が労働量にそのまま比例するようなビジネスモデルは、あまりお勧めできません。だって、55歳を過ぎれば、体力も気力も、確実に衰えていくのが自分にもわかるからです。

私は不労所得という言葉は嫌いです。働かないのではなく、ビジネスを作る作業に、自分の時間と労力を投資していく。その結果として、他の人を雇ったり、作業をシステムに任せることで、自分が働く時間を減らしていく。つまり、50代だからこそ、労働者ではなく、自分がビジネスのオーナーになっていくビジネスモデルを選択するべきなのではないでしょうか?

ちなみに、時間と労力をそのまま収入に変えるビジネスモデルの典型が、サラリーマンです。私は、この働き方を、時間と労力を消費するビジネスモデルと定義しています。逆に、時間と労力を蓄積できるビジネスモデルとなるのが、作家とか、映画とかのコンテンツを作るビジネスモデルです。私は、宇宙戦艦ヤマトやファーストガンダムをリアルタイムで見ていた世代なのですが、アニメの映画化とか、すごいですよね。原作の漫画が売れたら、TVでアニメ化され、それが映画になり、関連グッズが売れて、DVDやストリーミング配信などでも収入が生まれます。でも、原作者は、最初に時間と労力を投資しているだけ、ですよね。もちろん、売れない作品もあるのでしょうけれど、そもそも、イチローでさえ打率は3割。7割も失敗する打者が超一流なのですから、私たちが最初から成功するはずもありません。なので、最初から10回トライするつもりでいれば、想定の範囲内と言えるかもしれません。

重要なことなので、繰り返しておきますね。

年齢を重ねていけばいくほど、時間と労力を、ただ、消費していくビジネスモデルから抜け出すことが必要です。そして、時間と労力を投資し、蓄積していくビジネスモデルを選んで、自分なりのビジネスを構築することが重要です。そうすることで、不労所得ではありませんが、非常にローメンテナンスで、安定的な収入が得られるようになります。小さくてもいいので、一つ、そう言うビジネスを育てられたら、空いた時間で次のビジネスを作ることが可能ですし、収益が出るビジネスを積み重ねていくことで、本当の意味で、やりたいことをし続ける、充実した人生を送ることが可能になります。もちろん、ハズレもあります。全部が当たるはずもない。ただ、ハズレは、改善していけば、大当たりにはならなくても、それなりの当たりにすることは可能です。これが、私たちが実践しているマイクロビジネスを積み重ねていく、という考え方の基本です。

長期的で、かつ、安定的な収入を作るには、今すぐ、お金になることにばかり、目を向けるのではなく、長期に安定した収入源を積み重ねていくための、金の卵を産むニワトリになるビジネスを作り、育てていくことが大切です。そして、金の卵を産むニワトリを育てるための時間と労力をかけること、すなわち、時間と労力を投資することが、50代から副業、起業を成功させるために、最も重要なことではないでしょうか。

ユニクロを世界的な企業に育てた柳井氏は、著書「一勝九敗」のなかで、こんな話をされています。柳井さんでも、成功よりも失敗の方が多かったけれど、失敗を糧にして、さらに成長することが出来たんだ、と。つまり、失敗は、ただのフィードバックであって、練習をしたに過ぎません。そもそも、練習をしないと上手くはならないのは、どんなことだって一緒ですよね。そして、最後まであきらめずに、練習を積み重ねながら、上手く方法を見つけ出すことで、ビジネスはうまく回るようになる、ということなのかもしれません。

今回は、50代からの副業、起業が上手くいかない5つの原因、についてお伝えしました。

一つ目は、作業さえすれば収入が得られると考えていること。
二つ目は、良いとこ取りをしようとすること。
三つ目は、何かに悩んでいることが多いと言うこと。
四つ目は、ゴールを明確にイメージしていないこと。
五つ目は、自分に適切なビジネスモデルを選択していないこと。

まずは、原因となっている自分自身の事象を自分で確認をした上で、対策をしていってくださいね。

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【動画】50代から潜在能力(パフォーマンス)を上げる3つのポイント

2021年7月7日 By 竹岡佳信

50代ともなると、ふとした拍子に、
「なんか体力落ちたなぁ」と感じることってありませんか?

でも、会社では、なかなか、自分の弱みは見せられないし、

自分でビジネスをするとなると、ちょっと調子が悪いから、といって休んでいたら、生活が成り立たなくなる、なんて思ってしまいますよね。

でも、実は、その考え方が、ますます自分のパフォーマンスを落とす結果を招いているって、ご存知ですか?

この記事では、50代になっても、自分の『パフォーマンス』を維持していくための、3つのポイントについて、お伝えしていきます。
私自身の経験に基づくことなので、万人に効く薬がないのと同様に、必ず役に立つかどうかは保証できませんが、少なくともセルフマネジメントの考え方については、知っておいても良いことだと思います。

1つ目のポイントは、『好不調の波』に逆らってはいけない、ということです。

会社に勤めていると、調子の悪い時でも、いつもと同じように成果を出すことを求められます。
調子が最悪の時って、何をしても上手くいかなかったりするのですが「調子が悪いんです」と上司に言っても「何を馬鹿なことを言ってるんだ」と切り捨てられるだけだし、「あいつはやる気がない」なんて思われると査定に響いたりするので、決して、そんなことは口にはしませんでした。不健康自慢をしていたのは、好調だと思われると、より多くの仕事を押し付けられる可能性があったので、その予防線を張っていたのかもしれません。

でも、私たちはロボットではありません。

それに、50代になると、調子の波ははっきりして来ます。簡単に言えば、調子が悪い状態を、表面的にでもリカバリーするだけの余力が無くなってきた、ということかもしれません。人によって差はあると思いますが、これはもう、気合いでなんとかするとか、頑張れる範囲を超えてしまっていて、どうしようもない領域になってしまうこともあります。
そんな時に、夜遅くまで残業したり、ストレスの高い業務があると、体力的にも気力的にも、かなりのダメージを受けます。無理をすると、数日は使い物にならなくなったりするということが、現実に起きるようになります。特に、若い頃のつもりで徹夜に近いことをしたら、その後、1週間ぐらいは影響が残ったりします。それが自分の現在の状態なんだ、と認めるしかありません。

でも、会社の中にいると、好不調は個人の勝手だし、パフォーマンスを好調に保っておくのは、社会人としての責務だ、ぐらいの感覚ですよね。「自己管理もできないやつに、良い仕事はできない」なんていう正論がまかり通ったりしています。
確かに、それはそうかもしれない。
でも、業務量や負荷の調整をできない状態にしておいて、常に好調なパフォーマンスだけを求める、というのも、なんだか変だな、と思いませんか?

会社の都合に合わせて何十年も仕事をしてきたし、生活も会社優先で組み立ててきたのに、年齢を重ねたことによって無理が効かなくなったことを、『自己責任』という一言で片付けられることには、なんだか理不尽しか感じられません。
でも、ここで冷静になってください。

重要なことは、好不調の波に逆らってはいけないということ。
大切なことは、自分のパフォーマンスを、それなりに維持していくことです。

無理をしたら、もっと調子が落ち込みます。なので、私は、今日は調子悪いな、という日には、出来るだけ負荷のかからない仕事をするようにしますし、頑張らずに、早々に仕事を切り上げて体調を整えることを優先するようにしています。
もちろん、それは、自分でビジネスをしているからこそ、できることではありますが、会社に勤務していたとしても、頑張って、無理をするようなことはせず、「本当に体調が悪いんです」とか「プライベートの用事」を理由にして定時退社するとか、長年の会社生活で培った、ほんのちょっとした裏技的なものも使って、とにかく無理をしないようにすることが、実は、長期的に見て、自分のパフォーマンスを好調に保つために、必須なことだということができます。

人がなんと言おうと、自分の調子は自分にしかわかりません。

サボっていると見られるのは、確かに嫌かもしれません。「都合よく調子悪くなるなぁ、、」と嫌味を言う上司がいるかもしれません。でも、それよりも、自分の調子を把握して、無理をしないことを優先してください。無理を重ねれば、簡単に、体調を崩して、長期的に戦線を離脱することにもなりかねないし、下手をすれば死に直面する事態にもなりかねないことを、十分に認識しておくことが、50代に入ってからは特に重要なのだと思います。

2つ目のポイントは、感情を安定させておくこと。


実は、感情って、身体の反応だったりします。
「怒り」の感情は、腹が立つ、とか、怒髪天をつく、みたいに、体のある部分を使って表現しますよね。「悲しみ」も、胸が痛むとか、不安も、胃がキリキリと痛むとか、そういう表現になっているのですが、実際、大きな感情の揺れがあると、確かに、その体の部分が反応していたりするんです。

パフォーマンスを悪化させるのは、マイナス感情です。

特に、「不安」や「恐れ」「悲しみ」「怒り」「寂しさ」「罪悪感」や「嫉妬」といった感情は、間違いなくパフォーマンスを低下させます。
だって、不安を感じていると、何かから自分を守るために体を硬くしてしまうので、前向きなことが何もできなくなったりしますよね。怒りに身を任せると、冷静に物事を考えることができなくなって、相手を攻撃することばかり考えたりするようになります。寂しいと、温もりが欲しくて、体に力が入らなかったりします。

逆に、「嬉しい」ことがあったると、もっとやろう、という意欲が出てくるし、「安心感」を感じるからこそ、自分のパフォーマンスが100%出せるようになるのも事実です。

だとしたら、そもそも、仕事でミスをしたと言って部下を叱りつけたり、責めたりするというマネジメントは、部下を疲弊させるだけで、組織をうまく回していくという本来の目的とは、まるで逆効果なんですが、それを理解している管理職が少ないのは、なぜなんでしょうか?
多分、子供の頃から、100点を取ることを目標にさせられて、出来ていることよりも、出来ていないことの方に目を向けるように、習慣化されてきたことが原因なのかもしれません。

重要なことは、自分の感情の状態を、自分でマネジメントすることです。

上司が、何かをネチネチと責めてきたとしても、それは、上司が、その上司から責められることに不安を感じて、その感情のやり場がなかっただけなのかもしれません。自分で自分の感情をどうにもできないから、部下に、その捌け口を求めている構図って、結構、あるのではないでしょうか?

まぁ、正直言って、良い迷惑ですよね。

だったら、その上司に対して、ああ、この人は不安なんだな、とか、責任を取らされるのは大変だな、とか、冷めた目で見ることができたら、少なくとも自分の感情が、他人によって乱されることはありません。
また、自分がきちんとやった、と思えた仕事があったら、上司がどんなに難癖をつけてこようとも、「自分はやるべきことを、やったんだ」という事実に対して、自分をねぎらってあげてください。

実は、自分の評価は自分にしかできません。

上司や他人の評価は、その人の都合に過ぎないからです。でも、自分で、自分を認めてあげられないとしたら、他人が認めてくれたことも、受け入れられなくて、自分にダメ出しするばかりになってしまうのではありませんか?

自分を良い状態に保つためには、自分の感情を安定させておくことが重要です。
そして、何を思い出せば、自分が嬉しいと感じたり、安心できたり、満たされたりするのか、と言うことを確認しておいて、いざと言う時には、周りの状況に関係なく、ポジティブな感情のキーになる出来事を思い出せるようにしておくと、自分のパフォーマンスを自分の力で維持できるようになったりします。

3つ目のポイントは。自分のペースを優先して生きると言うこと。

調子には波があります。頑張っても出力が20%以上に上がらない時期に、100%の成果が出せないのは当然です。
でも、20%の調子の時に、20%の成果が出せたとしたら、これって、100点ですよね。それに、調子の波は、波なので、必ず良い時が来ます。

波は振幅に過ぎません。

だから、一つの波のピークやボトムを持って、人を評価することは、無意味なのかもしれない。
ただ、ひとつ言えるとしたら、長期的に自分の調子を維持できる人がいたら、その人のパフォーマンスは高い、とは言えるかもしれない。そして、長期的なパフォーマンスを維持するには、自分が自分を大切に扱う、と言うことが最も重要な要素になってきます。
50代になったら、自分に無理をさせることが、自然の摂理として、できなくなっていきます。でも、自分という個体と何十年も付き合ってきたわけですから、自分を自分の状態を把握することは、ある程度、できるようになってきているはず。
ならば、自分の調子を把握し、自分の調子に合わせて、今の自分に無理なくできることを積み重ねていくことによって、長期的なパフォーマンスを維持することが、できるのではないでしょうか?

それが、自分をマネジメントするということに、つながっています。

もちろん、会社に勤務していたら、調子の悪い時でも頑張らないと仕方がないし、自分のペースで生きることなんて、絶対にできない、という反応があることは、重々、承知しています。でも、50代になって、20代と同じことは出来ませんよね。無理なことは無理、ですよね。でも、無理になったことがある代わりに、知恵をつけ、自分という個体を、うまく使いこなすことができるようになっているはずなのではありませんか?

今の自分に無理なくできることを、継続的にやり続けること。
自分の調子に合わせて、20%出力の時は、20%の成果を、80%出力の時は80%の成果を着実に出すことの方が、短期的に無理が出来ること若者よりも、信頼できるパフォーマンスと捉えることができるのではありませんか?

ただ、年齢を重ねるに従って、他人の都合に合わせて生きられなくなってきているのは、ある意味、仕方のないことなのかもしれません。
多少は、頑固にもなってきましたよね。他人の言うことに、反対はしないけれど、納得はしない。なんていうことも増えてきたのではないですか?

年下の上司に、『こんなことも出来ないんですか』と言われて腹立たしく思うのなら、もしかすると、これまでと同じように、会社の中で生きていくこと自体に限界が来ているのかもしれません。

私は、40代50代の方の、サラリーマン卒業にたずさわらせていただいて、10年近くになりますが、一番大切なことは、『自分のペースで、自分のやりたいように仕事をしていく中で、安定的な収入を得られるようにすること』だ、と考えています。

もちろん、短期的に、自分のパフォーマンスを、100%集中することが必要な時期もあります。ただ、漫然とやれることだけをやっていては、余裕のある収入を得られるようにはなりません。
でも、それは、無理をして作業を詰め込むことではありません。
自分と対話し、自分と相談しながら、自分の最高のパフォーマンスを長期的に引き出すためのセルフマネジメントの手法を身につけることで、他人の都合に合わせたサラリーマン生活から抜け出すことが重要です。

そして、それは、会社を辞めると言うことではなく、『サラリーマンという生き方を辞めて、自分の都合で生きていくために、会社を利用するという考え方をベースに置く』と言うことなんです。
そして、将来に向けて、調子の波に左右されないように、労働と収入が直接比例しない「マイクロビジネス」を持つことが、自分を大切にする生き方につながっていくのではないでしょうか?

さて、ここまで50代から『パフォーマンス』を上げるための3つのポイントについて、お伝えしてきました。調子の波に逆らわず、感情を安定させながら、自分のペースを優先して生きていく。この生き方こそが、雇われない生き方、の基本だと思うし、ストレスが最小化され、最も効率よく、自分を動かせる働き方を実現する方法だと思います。

日本の政治家は、80ぐらいだと、まだまだ元気ですよね。多少、物言いが横柄になったり、失言が増えたりもしますが、それはそれで、面白いといえば面白い。でも、80歳のサラリーマンは、そもそも見かけないし、定年が過ぎて現役を引退してしまったら、いつの間にか身も心も衰えてしまう方が多いのかもしれません。

でもね、人口ピラミッドの統計データを見ても、日本の平均年齢は49歳。そして、49歳よりも若い人は、年々、減少していきます。
だとしたら、私たちは、50を過ぎたからと言って生産人口から外れてしまう道を、なんとなく選ぶのではなく、80歳まで現役で、なんらかの形で社会に役に立つ人生を生きる必要があるのかもしれません。
そして、それが会社という閉じた世界の中では無理だというならば、自分でマイクロビジネスを始める、という選択をする勇気を持つことも、一つの重要な選択肢なのかもしれません。

【動画】50代からの『お金』の再設計をする3つのポイント

2021年1月29日 By 竹岡佳信

 こんにちは、竹岡佳信です。

 50代からの人生で、死ぬまでの間のお金をどうしていくのか、真剣に考えたことはありますか?

 今回は、50代から転職するにしても、卒サラしてマイクロビジネスを始めるにしても、これからの人生全体のお金に関して、きちんと再設計するために、どうすればいいのか?3つのポイントに整理してお伝えしていきます。

 20代で会社に就職してから約30年。若い頃は、定年まで会社に勤めさえすれば、余裕の老後を送れるはず、と漠然と思っていました。それに、実際、定年後どう生きるか、なんてことは想像さえできませんでした。でも、会社人生の終わりが見えてきた今、これからの人生が、どうなるのか?真剣に考えざるを得ないわけですが、忙しかったり、よくわからないから、という理由で、なかなか考える時間が取れないのが実態だったりします。でも、実は、現実を目の前に突きつけられることが恐ろしくて、向き合うことを避けてきただけなのかもしれません。

 会社を辞めるということは、長年慣れ親しんできた「給料をもらって生活する」というパターンが突然なくなるということです。

 会社での立場が変わったり、独立したり、嘱託になったり、無職になるということも、実際、それで、どういう生活になるのか、本当のところは、よくわかりませんよね。それに、雇用延長や年金の問題は、自分ではどうしようもないことだ、という認識が、どこかにあるのが本音かもしれません。

 でも、ここで、考えて欲しいんです。

 時代は着実に変わってきています。誰かの言う通りにしていれば大丈夫とか、みんなと同じことをしていれば何とかなるはず、なんて思っていたら、あなただけが突然会社の外へ放り出されてしまって、誰にも相談さえできない、と言うことが現実に起こる可能性が出てきています。

 定年まで会社に勤務できても、現在の生活レベルを維持できるかどうかは保証の限りではありません。何より、お金が足りなくなっても、その責任は、誰もとってはくれません。自分でなんとかするしかない、というのが現実です。

 50代からの人生を、後悔なく生きるためには、ただ、今の会社を辞めたあと、どうやって収入を得るのかという方法を探すのではなく、自分がこれからどんな生き方をするのか、その中で仕事や収入をどう得ていくのかについて、時代の変化に合わせて再設計しておく必要があるのではないでしょうか。
 特に、お金については、シビアな状況になる可能性が高いかもしれません。

 そこで、私自身が50歳になろうとする時に「お金」について考えた経験をベースに、50代からの人生を考える上で、その生活のベースを作っていく「お金」に関する再設計をするための3つの重要なポイントをお伝えしていきます。
この動画を見ることによって、給料がどのように変化していくのか、なぜ、50歳前後で、人生を再設計しておくことが重要なのか、ということがわかります。また、実際に何をどのように考えれば、専門家に相談することなく、お金に関する再設計ができるのか、ということも理解できますので、是非、最後まで見てくださいね。

 

 私は大学を出てからすぐに企業に就職し、30年間の勤務を経て52歳で会社を卒業しました。会社を辞めた時点で、子供がまだ6歳と4歳でしたので、子育ては、まだまだこれから、と言う状態でしたし、83歳になる母親の認知症も進行していて、介護が必要になりそうな状況でした。普通に考えれば、とてもじゃないけど給料を手放して会社を辞める、なんていう状況ではなかったかもしれません。

 でも、それでも、意を決して会社を卒業することにしたのには理由があります。

 それは、そのままサラリーマンを続けていったとしても、いずれお金が足りなくなることが明らかだったということ。そして、何より、自分の思うように人生を組み立てられない、会社に勤めていることで、住む場所や収入を他人に決められてしまう人生を送らざるを得ない、ということに限界を感じていたからです。

 とは行っても、給料以外に収入を得たこともないし、会社の外の世界のことは、まるでわかりませんでした。なので、できるだけ情報を集めたうえで判断しようとしました。パートナーや家族の人生を左右することでもあるので、納得してもらう材料を見せる必要もありました。
 30年間の会社生活の中で、会社を辞めるかどうかを考えるという、切羽詰まった状況になって、はじめて、お金と真剣に向き合ったともいえます。

 もちろん、日頃からお金のことはきちんと管理しているという方も多いかと思いますが、私自身は、お金に関してかなり甘く考えていたかもしれません。
 ちょうどその頃は、部長から平社員へと降格人事にあって、会社に行っても、する仕事が無かったし、その状況そのものが人生を考え直すチャンスをくれたとも言えます。

 ただ、正直なところ、お金と向き合うことは、とてもインパクトのある作業でした。それでは、50代から人生をベースとなるお金の再設計する際に、考えるべきことを、できるだけ個人的な条件の部分を除いて3つのポイントに整理して行きますね。

ポイント1:支出を確認する

 まず最初のポイントは、『支出』の確認です。月ベースと年間ベースで確認をしてみてください。

 給料をもらう生活を長年続けていると、毎月、給料日にお金が入ってくるのが当たり前という生活が染み付いています。なので、給料日が来ても給料が入ってこない、ということが想像できないんですよね。それに、給料は、ほとんどの場合、行く先が決まっているし、毎月、ほぼ全額無くなるのも当たり前という生活になっているので、給料日前って、財布の中がスカスカだったりします。

 それで給料日になると、急にお金が入ってきて気持ちに余裕が出たりするので、つい、飲みに行ったり、欲しいと思っていたものを買ったり、簡単に言うと財布の紐がゆるんでしまう。それが当たり前で、毎月、繰り返されている日常。つまり、生きていく基本形になっていました。そんな生活を何十年もしてきたわけですから、給料日に給料が入ってこない生活なんて、想像もできないのが当たり前かもしれません。

 それに、月に多少の赤字が出ても、ボーナスで補填ができるはずだからとか、多少ある貯金を使えばなんとかなるから、という風に考えて、ある意味、お金に対するシビアさという感覚が薄れてしまっているところもありました。

 でも、会社を辞めると言うこと、それはリストラであっても、卒サラであっても同じなんですが、毎月入ってきていた給料が、入ってこなくなる、と言うことです。

 私自身、会社を卒業する時点では、この単純な、でも大きな変化を、よく理解していませんでした。割増退職金があるから、大丈夫なはず、と思っていたんです。でも、銀行口座にある「お金」は、本当に毎月、どんどんと減っていくんです。当然ですよね、給料が入ってこないのですから口座からは出る一方。そして、健康保険や地方税は前度年収を基準に支払わなければならないので、結構な金額が出ていきます。税金のことは、どうせ天引きされるから一生懸命考えても仕方がないし、いざとなれば、会社が何か考えてくれるはず、とまで思っていたりしたのですが、この時、はじめて、税金と社会保険の負担がいかに大きいものか、と言うことが、よくわかりました。

 つまり、考えてみて欲しいことは、現在の生活を維持するために、一体、いくらお金を使っているのか、年間ベースで税金や社会保険料も含めた支出がいくらあるのか、これを、きちんと計算してみて欲しいんです。

 転職をする際には、当然のことながら給料の金額を交渉することになりますが、いくらの年収条件ならば現在の生活をしていけるのか、もし年収が下がるとしたら、あまり生活水準を落とさずにするとして、いくらまでなら耐えられるのか、それを把握する必要があります。そして、支出が把握できたら、不要な支出を、できる限り早く無くすこと。そうは言っても、削れない支出は何なのか、をパートナーと一緒に現実的な観点で分析することが大切です。

 会社を辞めると言うことは、ある意味、会社に任せ切りだった人生を、自分の手でコントロールすると言うことです。真っ先に考えるべきことは、「お金」をどうコントロールするかと言うこと。収入と支出、この両方を、自分できちんと設計して、その通りに現実を動かしていく必要があります。

 サラリーマン時代は、よく、お金が「ある」「ない」と言う表現をしていました。でも、会社を辞めてビジネスをするようになると、お金は、入ってきて、出ていく「流れ」のようなものだと、感じています。ある程度、経費を先だししないと、お金は入ってはきません。だから、手元のお金は常に増減しているので、お金が「ある」「ない」と言う感覚ではないんです。

 そして、お金が入ってくる道をきちんと作っておかないと、日々、生活のためにお金は出ていくわけですから、穴の空いたバケツのように、お金は本当にどんどん出ていくばかりになります。もしかして、ボーナスが出る前提で、車のローンとか組んでいたりしていませんか?会社を辞めるとボーナス払い、なんていう魔法は使えません。それに、会社を辞めなくても、ボーナスが出るかどうか、わからない時代に突入しています。なので、ボーナスが出る前提でローンを組むこと自体が、とても危険なことだと認識し直してください。

ポイント2:収入を把握する

 次に、やってみて欲しいことは、現在の延長線上の未来における「収入」のシミュレーションです。

 まず、給料がどうなっていくのかを、シビアに予想してみます。会社によって制度は違うと思いますが、55歳や57歳の時点で、役職定年があったり、賃金区分が変わったりして、給料は確実に減ります。私の場合は、57歳の時点で確実に3割減ということでしたし、それまでの間も年に5%ぐらいずつは減ってもおかしくないと考えて収入をシミュレーションしました。

 それから、60歳以降は、年収が現時点の3割になる、という風に仮定しました。これは、厳しくみたのでもなんでもなく、実際にお世話になった先輩たちの嘱託としての契約額を決める立場にあったので、現実として受け止めざるを得ませんでした。また、定年延長で65歳まで働ける、というのも、実は怪しいものです。せいぜい63歳ぐらいまでを計画しておく方が確実な線ではないかと思います。これも、嘱託契約は年更新であり、実際、65歳になる前に契約を切った事例が複数ありました。会社に余裕があれば、なんとでもなるのかもしれませんが、現状は特に、余剰人員を抱えていけるほど余裕のある会社は、ない、というのが実態かと思います。

 ちなみに、転職することは考えませんでした。別の動画でもお話ししていますが、年収条件のよくなる転職は、なかなか存在しないからです。能力次第でなんとかなるはず、というのは、ただの幻想です。たまたま電話がかかってきて転職のエージェントと会って話を聞いたこともありますが、部長職としての転職の条件は、その時点での年収の2割減でした。まぁ、会社の外の世界のことが全くわかっていなかったので、高望みしていただけかもしれません。

 それから、退職金の計算をしてみました。退職金は税金が天引きされて支給されます。会社の年金基金として拠出する分もありますので、実際に手元に残る額を知っておく必要があります。思った以上に退職金がある、なんてことも、まず、ありません。住宅ローンがあれば、それを返済するのが優先されたりするので、手元に残るお金は、思ったよりも少ないのが実態かと思います。退職金は、会社の会計から言うと人件費に含まれる積立金のような扱いになっていたりします。なので、会社の業績が苦しくなると積立金が減らされている可能性もあります。実際に、いくら貰えるのかを、確認しておくことが重要です。

 さて、給料や退職金以外に入ってくることが期待できるお金は年金です。会社の年金制度の説明をよく聞いた上で、何年間、年間、どれぐらいの金額が入るのかを、きちんと把握する必要があります。
 運用利回りの話をされたりしますが、実際に入ってくる金額を確認するようにしてください。また、いわゆる公的年金の需給開始年齢や金額も、社会保険事務所等に行って確認しておくことをお勧めします。思ったより多い、なんてことは、滅多にないと思いますが、給料が得られなくなった時点で、定期的に入ってくることが期待できる「お金」は年金だけです。なので、その金額を、きちんと把握する必要があります。

ポイント3:収支をシミュレーションする

 次に、支出と収入が明確になったら、いくつかのシナリオを想定して、収支のシミュレーションをしてみてください。例えば、早期退職が募集されていたら、それに応募するとどうなるのか、早期退職せず定年まで会社にしがみついたとしたら、どうなるのか、50歳前後の方なら、今すぐ早期退職する、53歳で早期退職する、55歳で早期退職する、定年まで勤めるなど、いくつかのパターンで収支をシミュレーションしてみてください。

 シミュレーションの結果が現実に起こりうることです。私の場合ですが「何とかなるんじゃないの」と漠然と思っていたのですが、全然、何ともならない、と言うことがよくわかって愕然としました。どのシミュレーションでも、預貯金を含めてマイナスになる時期があったんです。

 支出を切り詰めるにしても限界があります。結婚が遅かったので、子育ては始まったばかり。教育にお金がかかる時期は、まだまだこれから、と言うことも、よくわかりました。母親の介護とか、病気になる、と言うリスクに対応できる予算はありませんでした。50歳で辞めても、55歳で辞めても、60歳まで働いても、定年延長をしても、必ず、どこかの時点で収支は逆転するし、預貯金を含めてもマイナスになる。つまり、お金の収支が成り立たない。これがシミュレーションの結果でした。

 もちろん、妻がパートに出るというプラス要素もあります。一方で、私自身が、今の会社に通常勤務しながら副業やアルバイトをする、ことも考えられます。でも、もし、無理をして労働時間を増やせば、体調を崩したりして収入がさらに減る可能性があります。それほど時間を要しない株やFXなど、投資をすればいい、ということも考えましたが、投資とはリスクをとるからこそのリターンを期待するもの。株式市場に初心者用というものはないので、最初からプロと戦うことになります。だとすれば、せっかくの資金を、みすみす溶かしてしまう可能性の方が高いと考えるべきでしょう。実際、お小遣い稼ぎに株をやっていたのですが、生活を背負ってやるほどには精神的に強くはありませんでした。このお話は、また別の動画でしたいと思います。いずれにせよ、儲かるか、儲からないかは、わからないし、大損する可能性もあるわけですから、収入の計画に算入するには、あまりにリスクが高いと言わざるを得ません。

 さて、どうしようか?真剣に考え続けました。

 何歳まで勤めても、どこかで経済的に破綻する可能性が高い。給料が上がる転職も、あるかもしれないけれど、その可能性はかなり低いだろう。それに、転職できたとしても、70代になるまで働けて収入が得られるという訳ではない。貯蓄も、いずれは底をつくことは間違いありません。結局、いくつまで生きるかわからないし、いつまで働けるかわからない会社生活に身を任せるよりも、いくつになっても、自分と家族の食い扶持ぐらいの収入を作れるスキルを身につけることの方が重要だ。

 これが、私の結論でした。

 活路は会社の中ではなく、会社の外に作っていくしかない。それなら、他人にコントロールされてしまう会社に、1日の大半の時間を投じるよりも、早期退職をした上で、自分で収入を作るスキルを身につけて、早め、早めにマイクロビジネスを育てていった方が、生き残れる可能性が高くなるのでは、と考えるようになりました。

 もちろん、自分でビジネスをした経験はありませんでした。会社に長く勤務したことがビジネスのアドバンテージになることはないことも、ある程度は理解していました。学歴や、いわゆる会社で言うところの能力が役に立たないことも知っていました。ビジネスで安定的に収入を得られるようになるためには、自分なりの成功法則を確立するために、いろんな試行錯誤が必要です。だとしたら、少しでも早めに、ビジネスに取り組んだ方がいい。これが、52歳で卒サラすることを決意した理由です。

 50代は1つ年齢を重ねるごとに、体力も気力も低下していく年代です。つまり、新しいことへのチャレンジは難しくなる傾向があります。一方、ビジネスの成功に必要なのはエネルギーを集中する一点突破です。ある一定の期間、集中的に行動する必要があります。だとしたら、ビジネスへのチャレンジを始めるのに、60歳まで待つのではなく、早ければ早いほど良いと言えるのではないでしょうか?もちろん、成功するかどうかは、簡単なことではないでしょう。でも、座して死を待つよりは、チャレンジしてみよう、と考えたわけです。

 そして、色々と回り道はしましたが、結果的に、52歳から始めたビジネスへのチャレンジは、一定の成果を出すことができるようになりました。現在では東京と八ヶ岳の二地域居住をしながら、誰からも指図を受けることなく、好きなことを仕事にしながら、いつも家族と一緒の生活を送ることができるようになりました。

 人生に正解はありません。

 50代からでも有利な転職ができたという方もいらっしゃいます。ビジネスにチャレンジしたけれど、なかなか芽が出ないという方もいらっしゃいます。
 ただ、どの道を選ぶにせよ、誰かに言われたから、ではなく、自分で、これからの人生をどう生きていくのか、生活をどう組み立ていくのかを考え、自分で選択し、自分で責任を持つからこそ人生は充実していくのかもしれません。

 同級生の突然の訃報も入ってくる年代になりました。死に際して、後悔しない人生を生きるために、どんな道を選択するのか?それを、じっくりと考える時間を持つことこそが、今、取り組むべき最優先事項なのかもしれません。

 

さて、人生全体のお金に関する再設計の必要性についてお伝えしてきました。

1、支出を把握し
2、収入を確認し
3、収支をシミュレーションする

 ごくごく当たり前のことですが、サラリーマン生活が長くなればなるほど、なんとなく、何とかなるはず、という思い込みがあって、お金と真剣に向き合う機会が少なくなっているかもしれません。

 ですので、この機会に是非、これからの人生全体の「お金の設計」について、時間をとって考えてみていただければと思います。

【動画】50代からの転職は絶対にやめた方がいい『5つの理由』

2020年12月19日 By 竹岡佳信

こんにちは、竹岡佳信です。

私は52歳の時に、30年間、勤務した会社を卒業しました。
早期退職プログラムを使っての卒サラだったので、最初の1年間は、転職というか、再就職の斡旋プログラムを利用することが、義務付けられていました。再就職そのものに、あまり期待はしていなかったのですが、50代の転職、再就職の状況は、想像以上に厳しいものでした。

簡単に言うと、50代の求人に求められている労働って、実は、単純事務作業ぐらいのもので、高い給与を支払ってでも雇いたい、と考える経営者は、ほとんどいない、と言うのが実態です。

だって、よくよく考えてみてください。今、いる会社の中で、役職についていない50代の方って、どういう扱いを受けていますか?
確かに、業務の経験はあるので、仕事を任せられる部分は、もちろんあります。でも、新しい仕事を割り振るのなら、今後も、ずっと担当してもらえそうな30代か40代前半の人に仕事を覚えさせたい、と考えるのが、経営からすれば、ごく普通の発想ですよね。

それに、50代になると、だんだん器用にマルチタスクをこなす、と言うことが出来なくなってくるので、とりあえず、今やっている仕事を、そつなくこなしてもらえればいい、と言う扱いになってしまいます。業務経験を活かして、それなりに新人の指導なんかをお願いすることは出来ますが、20代と50代となると、世代間のギャップは、とても大きいので、仕事以外の基本的な部分でかなりの軋轢が生じます。時には、職場全体に影響が出るような摩擦を起こしかねません。なので、総じて言えば、50代イコール扱いにくい人材、になりつつある、と言うことなのだと思います。

そういう世代の人を、わざわざ雇おうとする経営者は、やはり少ないのが実態なんだと思います。まして、会社に囲われてきた人材が大量に放出されるような時代です。50代にとって条件の良い転職先が選びたい放題、なんていうことは、絶対にないと認識した方が良いのかもしれません。

そんな前提を踏まえつつ、50代からの転職は絶対にやめるべき5つの理由について、順番にお話ししていきますね。

理由1:雇用条件が悪い

一つ目の理由は、想定以上に雇用条件が悪い。簡単に言えば給与水準は前職の3分の1程度を覚悟したほうが良いと言うことです。

給料が3分の1になったから、働く時間や負荷が3分の1になるかというと、そんなことがあるはずもありません。当然、朝から晩まで、決められた就業時間中はきっちりと働かなければいけないし、指示された作業が出来ていなければ、当然に残業だってあるかもしれません。しかも、慣れない仕事だから残業をせざるを得ない、と言う状況であれば、胸を張って残業代を請求できるはずもありません。ついつい、サービス残業が常態化するのではないでしょうか?

では、なぜ、そんな条件の求人しかないのか?それは、もしあなたが上司になるとして、やはり年上の方って「使いにくい」と感じるのではありませんか?年功序列が崩壊したと言っても、やはり年上は敬うべし、と言う教えは根強く残っているし、逆に年下の人からタメ口で何か言われたら、その人が年下だというだけで、何となく腹立たしい気分になる方の方が、多いのではないでしょうか?つまり、組織の中で、部下としては使いにくいのが50代です。だから、部長職とか役員以上の役職を求人しているといった、一般に出てきにくいケースでもない限り、50代の求人そのものが非常に少ないということを理解する必要があります。

もし、自分がリストラされたら、別の会社に転職をすればいい、という考えを抱いているとしたら、それは、間違いなく家族を路頭に迷わせる第一歩かもしれないと思ってください。50代からの転職は、雇用条件が悪い上に、求人数そのものが非常に少ないのが実態です。

理由2:新しい環境への適応が難しい

二つ目の理由は、新しい環境への適応が難しいと言うこと。

年齢を重ねると、新しい環境に順応する能力が、だんだんと落ちていきます。今までとお同じ環境であれば、ある程度、新しいことにも対応できるのですが、職場も、人間関係も、上司との信頼関係もいまひとつという状況の中で、誰かの指示、これは大抵は年下の上司になるはずなんですが、その指示に従って、間違いないように業務をやっていく、ってこと自体が、かなりのストレスになるはずです。

もし、あなたが狭き門を通り抜けて、新しい職にありつけたとしても、その職場に馴染んで、やっていけるかどうか、というハードルが、その先にはある、ということです。大企業では、会社に籍を残したまま、出向という形で新しい職場を試させてくれるという、ありがたい制度が残っていたりする会社もあります。でも、新しい職場に馴染めずに戻ってきたり、逆に、出向先から「使えないから」という理由で戻されるケースも多々あると聞いています。50代からの転職では、新しい環境に馴染めない場合が多い、ということも頭に入れておいてください。

理由3:体力・気力が衰えている

三つ目の理由は、体力、気力が想像以上に低下していると言うこと。

私自身の経験から言うと、55歳を過ぎたあたりで一回目のパワーダウンを感じました。今までなら何でもないことが、妙に体にくるというか、疲れやすくなったりします。それでも、この段階は、まだ気力で頑張れるのですが、57歳ぐらいで二回目のパワーダウンがあります。これは結構キツくて、気力が萎える、という感じになりがちなんです。何となく体調が悪いとか、何となく頑張れないとか、いつもと同じことをしているはずなのに、やたらと疲れるとか、その結果、何だか「やる気」まで削がれていく、と言う感覚です。

そんな状況の中で、自分のことを、よく知ってくれている人もいない環境で、果たして、上手くやっていけると思いますか?結局、転職してみたけれど続かなくて辞めてしまったという事例は、よく聞く話です。慣れ親しんだ職場なら、それなりにゴマカシもきくでしょう。でも、新しい職場であれば、誰かにちょっとお願いすることも、仕事を適当にごまかすなんてことも出来ません。そうでなくてもパワーダウンしている自分が、新しい環境ででも「働くこと」への意欲をどれほど持ち続けられるのか?自分自身としっかりと向き合う必要が、あるのかもしれません。

理由4:雇われる人生のリスク

四つ目の理由は、人生100年時代と言われて、まだまだ長生きしそうならば、いつまでも雇われる人生にしがみつくことは、リスクを増大させるだけだと言うこと。なぜなら、転職先にも定年がある、ということです。

これまで、50代からの転職が難しい理由を3つ述べてきました。3つ全部が当てはまる、とは言わないまでも、どれか1つでも当てはまると思ったのなら、転職に自分の人生をゆだねることは、かなりリスキーな選択になりかねません。20代前半まで勉強して、そこから定年まで働いて、定年後は、働いてきた蓄えで生きるという3ステップの人生設計は、既に、機能しなくなりつつあります。だって、今からどんなに頑張ったとしても、定年後の生活を支える、いわゆる老後資金が足りないことは、明らかだからです。

あなたは、老後の生活の収支について、真剣に考えたことはありますか?年金と蓄えだけで、何とかやっていけるはずだ、と思い込もうとするだけで、実際の収支をシミュレーションしたことはない、のではありませんか?割増退職金をもらったとしても、ほんのちょっとした気の緩みで、そんなものは、あっという間にどこかへ消えていきます。私自身、1年もたたないうちに、割増退職金を上回る支出になってしまいました。銀行残高が7桁を超えていると、何だかお金持ちになったような気分になって、ついつい財布の紐も緩んだりします。何十年も働いてきたご褒美を自分にもあげないとな、なんて思ってしまうんですよね。最初のうちは、まだ大丈夫、なんて思っているのですが、みるみるうちに減っていく銀行口座の数字を見ていると、口座をチェックすること自体が、本当に嫌な作業になってしまって、最後には残高を確認しなくなってしまいました。

割増退職金は、決して、余剰資金などではありません。次の収入源を作るまでの期間の、生活資金なんです。ですので、絶対に株式投資や、ましてFXなど、資金そのものをリスクに晒すようなことは絶対に避けるようにしてください。

退職金も年金も、それだけでは死ぬまで食っていけないとしたら、どうすればいいのか?それは、まだ体力にも気力にも余裕があるうちに、持続可能な収入源を作っておく必要があるということです。自分の知識、経験を活かして、小さくてもいいから、一人で回せるビジネスを育てることにチャレンジしてみてはどうでしょうか?

ビジネスというと、何だか大袈裟で、少なくとも数百万円の資本を投下したり、会社を登記してオフィスを構えて、人を雇わなければならない、というイメージをする方もいらっしゃるかと思います。でも、実際にそんなことをしたら、数ヶ月も持ちません。自分でビジネスをしたことがないのに、資本が必要なビジネスを始めるなんて、自殺行為そのものだからです。そうではなくて、まずは、自分がこれまでにやってきたこと、知識や経験をコンテンツにして、誰かに伝えてみる。大袈裟に言えば、教えてみる、という、本当に小さなところからでも、ビジネスは初めることができます。後輩を指導するとき、簡単な資料とかを作ったことはありませんか?なかなか覚えないやつに、手取り足取り、いろんな角度から業務を教えた経験が、あるのではないですか?あれと同じことを、やってみてはどうでしょうか?

インターネットが当たり前になったおかげで、広告を出す費用もかけずに、ビジネスをお試しと言えるようなレベルではじめることが可能になりました。私たちは、これをマイクロビジネスと呼んでいます。30年近く、会社に勤務していたら、その中で培った経験の中に、必ず、他の人の役に立つことがあるはずです。或いは、情熱を傾けてきた趣味や、個人的な探求の中に、必ず工夫してきたものがあるはずです。それが、ビジネスの種になります。それを、簡単な解説動画にして、Youtubeとかにアップしてみてください。顔出しも不要。スライド数枚で音声を入れればいいだけです。そうすると、少なくとも、何人かの人に、必ず見てもらえるはずです。つまり、見知らぬ人に、自分が役に立つものを持っているということを、知らしめることができるということです。そんな解説動画のネタなんかない、と言う方は、実際にYoutubeを「流し見」してみてください。あらゆるテーマの動画が、そこにはあると思います。

サラリーマン経験からなら「上司に嫌われない残業の断り方」とか「打ち合わせに遅刻しても絶対に許してもらえる言い訳10選」とか、でも構いません。多分、もっと専門的なこともテーマにできるはず。そして、この解説動画を意図的に広げていければ、月に数万円の売上を得ることは、さほど難しいことではありません。動画教材であればUdemyなどのマーケットプレイスもありますから、ダメ元で動画教材を作って出品してみるのも良いと思います。動画の品質チェックも、無料でやってくれたりします。そして、そういった、マイペースで出来る小さなチャレンジこそが、マイクロビジネスを始めるということに繋がっています。

数万円が達成できたら、別のことで、また数万円の収入を作る。或いは、数万円を原資にして、数十万円を狙えるように、そのビジネスを育てていく、ということも可能です。

思うような結果が得られにくいことが、わかっている転職活動に、貴重な時間を費やすよりも、最初のマイクロビジネスを始めるために、時間を投資する方が、これからの長い人生を考えた時、よほど大きなリターンを期待できるかもしれません。

理由5:嫌なことを続けても幸せにはなれない

五つ目の理由は、我慢して、食っていくためだけに、嫌なことをするぐらいなら、たとえ収入が下がったとしても、自分の好きなことを追求していく方が、人生全体としてはよほど幸せになれると言うこと。

会社の仕事が好きで好きで仕方がなかった、という方を別にすれば、まぁ、そんな方は、あまりいらっしゃらないかとは思いますが、仕事というものは、何らかの我慢をしてやるものだ、という認識が一般的ではないでしょうか?給料は、その我慢料だし、家庭に持ち込めない、会社で溜め込んだストレスを解消する赤提灯は、サラリーマン生活に必須だったという方も多いのではないかと思います。では、そんな生活を、これから何年も続けてきたいと本気で思いますか?会社の健康診断では、いかに自分が不健康かを同僚と自慢しあったりしませんでしたか?それは、体を壊すほど働いているんだ、という自己アピールの一つになっていたのかもしれません。でも、体を壊すということは、寿命を縮めるということ。命を削るということです。果たして、50代になっても、自分の命を削るほどの価値が、会社の仕事にあるのでしょうか?

食っていくのにやっとというレベルの収入のために、朝から晩まで我慢を重ねて、嫌なことをするぐらいなら、収入レベルを多少落としてでも、自分の好きなことや、得意なことで、クライアントからお礼を言われるようなマイクロビジネスを始めた方が、人生はよほど穏やかだし、幸せを感じられるのではないでしょうか?

起業しても失敗するに違いない、と言うのは、大抵は、一度も起業したことのない人の言葉です。ビジネスとは、お客さんが欲しいものを、お客さんが欲しいタイミングで、目の前にそっと差し出すだけで十分に成立します。売り込みなんて逆効果でしかないからです。私たちは、年に1億円稼ぐ必要があるわけではありません。数百万から、せいぜい1000万円程度あれば、十分ですよね。そして、真面目にビジネスに取り組んでいる方であれば、年に1000万円を稼ぐことは、それほど高いハードルではありません。事実、私は2013年に今のビジネスを始めたのですが、1度も1000万円を切ったことはありません。

大切なことは、成果が出るまで行動を継続すること。そして、そのためには、自分が無理なく続けていけるテーマを選ぶことです。嫌なことなんか続かない、苦手なことなんか続くはずがない。だからこそ、好きなことや、得意なことを組み合わせることで、自分のビジネスを始める。それが、一番、ストレスなく、継続的に収入を得られるマイクロビジネスを始めるための秘訣です。

 

さて、ここまで50代からの転職は絶対にやめるべき5つの理由をお伝えしてきました。
もしかすると、自発的に転職を考えているのではなく、リストラや仕事消滅によって、やむなく転職活動を始めなければならないと言う方も、いらっしゃるかと思います。でも、それは、ある意味、何となく続けてきた会社人生をリセットするチャンスでもあります。これまでの会社優先の生き方を変える、絶好の機会なんです。
人生100年とは言わないけど、80歳ぐらいまで生きるとしたら、死ぬまでに、まだ20年以上あります。そして、今の時代は、年金暮らしの老後、なんていう選択肢はなくなりつつあり、生涯現役で働き続けることが当たり前になる時代なのかもしれません。

だとしたら、会社に頼る生活を、早々に卒業する必要があります。自分で自分の人生のコントロールを取り戻すためにも、自分の知識、経験を活かし、好きなことや得意なことで、あなたのマイクロビジネスを始めるのも、一つの重要な選択肢になるかもしれません。

 

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