この記事では、50代からの起業・副業を、どのように選べばいいのか?ビジネスモデルから考えていきます。
もし、あなたが、これから会社の給料や年金以外に、老後の安定的な収入を得るため、自分でビジネスを始めたい、チャレンジしてみたいと思っているのなら、このビジネスモデルからの考察は、必ず参考になるでしょう。
また、実際にやってみたけれど、上手くいかないという方も、是非、最後まで視聴いただくことで、次に何をすれば良いのかというヒントを得られるはずです。
50代になってから、慣れ親しんだ会社の業務以外に、何か収入を得るための活動をしようとすると、当然ながら、新たな負荷がかかります。簡単に言えば、生活は大変になるし、余計なストレスも抱えることになる可能性があります。
そもそも、身体能力的に30代や40代前半のようには動けないし、なんとか押さえ込んできた持病も、多少、悪化してくるかもしれないし、親の介護の問題や、結婚が遅かった方は、給料が減る可能性があるのに、子供の教育費用とかの負担が残っているとか、子供の結婚とか、孫の世話とか、パートナーとの関係性とか、自分が思いもしなかった問題や課題で、頭の中がいっぱいになっているかもしれません。
そんな状況の中で、あなたの選ぶ起業・副業は、果たして、あなたにとって最適なもの、と言えるでしょうか?
とりあえず、自分にも出来そうだから、とか、誰にでも、簡単に、すぐに、といった甘い言葉に誘われて初めてしまった、とか、アルバイトなどの時間と労力をお金に換える仕事を、とりあえず増やしていこうとしていませんか?
私は、49歳の時から、給料以外の収入で、今まで通りに家族を養っていく、という目標を立てて、手当たり次第に、お金を稼ぐ方法を試してきたのですが、振り返ってみれば、ビジネスモデルという観点で、お金を稼ぐ方法を、大きく4つに分類できることに気がつきました。これから、その4つのビジネスモデルと、そのメリット、デメリットを順番にお伝えしていきますね。
1つ目のビジネスモデルは、
誰かに雇われるというビジネスモデルです。
簡単に言えば、サラリーマンという働き方を継続するということ。極論すれば、アルバイトとか、パートで働くというのも、このビジネスモデルに入ります。このビジネスモデルは、簡単に図式がすると、誰かが作った会社という『収益が出る仕組み』の中に入って、決められた業務をこなすことで、会社の収益と関係なく、働いた分を、給与という形で受け取るビジネスモデルです。給料の額は、労働の質と量によって変わりますが、日本の雇用制度は、長らく終身雇用制で、一つの会社で長く勤務することが良しとされてきました。なので、必ずしも、労働の質と量によらず、年齢給のような要素が大きくなってしまっています。若い頃は、働いても働いても給料は安いままなんだけど、年齢を重ねると、若い頃に働いた分が上乗せされるのか、あまり働かなくても、それなりの給料をもらっていたりします。これが、自分の労働価値を、給料の金額相応と思い込む勘違いのもとになっているのかもしれません。
一方で、60歳ぐらいに設定されている定年を過ぎると、どんなに能力や知識・経験がある人も、いきなり、アルバイトやパート社員と同じような待遇になってしまいます。つまり、長年培ってきた知識・経験・スキルを正当に評価するすべがないために、本当は企業にとって、優秀な労働力であっても、みすみす使わない、という状況も起こりうるわけで、ここにも、制度上の問題があるのだと思います。転職や再雇用でも、一部の人を除けば、正当に評価されない職場、職種につかざるを得なかったり、安い賃金で働くしかない、という状況に追い込まれることも多いはずです。なんか、理不尽なんですよね。
それでも、この誰かに雇われるビジネスモデルでしか働いたことがない、という一点において、他のビジネスモデルに移ることに不安を感じたり、そもそも、違う働き方は無理、と最初から、あきらめてしまったりする方が多いのではないでしょうか?新たな挑戦をしてリスクを撮るよりも、年下の上司にあごで使われたとしても、理不尽に思えるほど安い給料しかもらえなかったとしても、今まで通りに、働けばお金になる、という働き方が安心できる、という方は、このビジネスモデルを選ぶしかない、ということになります。
2つ目のビジネスモデルは、
フリーランスで仕事を請け負うというビジネスモデルです。
例えば、Webサイトを作るとか、動画を編集するとか、という作業を代行するビジネスをすることになるのですが、基本的に上司もいないし、通勤をするわけでもないので満員電車に揺られる必要もありません。フリーランスになったばかりの頃は、会社という枠から解き放たれた開放感もあって、会社を辞めてよかったと感じることも多いのではないでしょうか?でも、問題は2つあります。一つは、請け負う仕事を、どうやって受注してくるのかということ。知り合いや、サラリーマン時代に関係があった企業から仕事がもらえるうちは良いのですが、それが一巡すると、自分で仕事を探すしかなくなります。結果、クラウドソーシングという耳に心地よい仕事を紹介するサイトに登録したりすることになりますが、その中では、結構、過激な競争になっていたりします。Webサイトを作るとか、動画を編集するという作業自体、何年も仕事をしてきた人と新規に参入してくる人と、実際には大きな品質の差があったりするのですが、募集の文面上は、なんら差別化ができません。つまり、誰に頼んでも同じ結果が得られると見えてしまうことが多いということです。結果、値段のたたきあいになりがちです。もちろん、経験豊富とか、評価が高いという方は、高い単価を設定することも可能ですが、そうは言っても、相場からかけ離れた高い単価は受け入れてはもらえないし、そもそも、労働時間を増やすには限界があるので、良い仕事があっても、その時、別の仕事が入っていたら、みすみす収入の機会を逃してしまう、ということが起こり得ます。つまり、自分の労働可能時間が、収入の限界になる、ということになるわけです。
二つ目の問題は、同じ原因に起因するのですが、労働時間が収入に直結するというビジネスモデルなので、手を止めれば収入が減る、ということになります。これ、実は、すごく恐怖です。特に、家族を養っていかなければ、という意識が強いと、収入が減る、ということが、すごい不安に直結しているので、多少、無理をしてでも仕事をとろう、という方向になりがちです。結果、どうなるかというと、身体を壊すまで働き続けることになります。私は、労働時間が収入に直結する働き方で、カメラ転売をやっていたのですが、家族との時間も、食事の時間も、あげく睡眠時間も削って働き続けた結果、入院するところまで自分を追い詰めてしまいました。手を止めれば収入が減るのが怖かったからです。
自分の労働時間を収入に換えるというビジネスモデルは、比較的簡単に、収入を得られるようになるのですが、単価に限界がある限り、労働時間が収入の限界になるし、手を止めれば収入が減る恐怖と戦うことになること、そして、サラリーマンのように手厚く保護されているわけではないということを知っておく必要があるのではないでしょうか。
3つ目のビジネスモデルは、
お金に働いてもらうというビジネスモデルです。
いわゆる投資というジャンルです。国をあげて株式投資を推奨しているようなところがあるようにも思うのですが、基本、儲かることを考えたら損をする。損をしないことを最優先する。投資とは、自分の大切な資金をリスクにさらすことだ、ということを肝に銘じておく必要があります。それと、メンタルに余裕がない状態で投資をすると、かなり痛い目にあったりします。私の経験で恐縮ですが、200万円の資金で株式投資を始め、半年ほどで1000万円を超える運用ができたことがあります。すごいですね、と思わないでください。単に市場が上昇相場の時期だっただけです。でも、当時の自分としては、これで資金を億の単位にのせられるかもしれないし、もしかしたら、投資で家族を養えるかもしれない、と舞い上がっていました。ある日、いつものように寄り付きの相場を確認したら、暴落していました。びっくりしました。焦りました。たった1日で、30万円の損失が出ていたからです。本来、ルール通りに運用するのなら、即、損切りをするべきでした。1000万円に対する30万円は3%。損切りしても、冷静に対処できれば回復可能なレベルだからです。でも、30万です。30万あれば、少なくとも1ヶ月ぐらい生活ができたりします。その金額を、一回のクリックで捨てることは、サラリーマン感覚としては、とても出来ませんでした。で、どうなったかというと、最終的に400万円の損失を出すことになりました。これ以上、損失が膨らむのを見るのは嫌だ、というところまで下げたところで、諦めがついて、全部のポジションを閉じました。でも、そもそも200万円から始めている訳ですから、それでも、400万円の利益が乗っていたんですよね。それでも、1000万を見てしまったので、400万円の損失を出した、と意気消沈したわけです。結局、自分のガラスのメンタルでは、とても投資で家族を背負うことは出来ないと悟って、投資をあきらめることにしました。
この話には後日談があって、私が全部のポジションを閉じた翌々日から、相場は上昇に転じて、今では、その当時よりも、はるかに高値をつけていたりします。投資は、自分の大切な資金をリスクに晒すことです。そして、初心者用の市場というものは存在しません。プロの投資家たちを相手に、それなりの知識と、投資経験を積み重ね、自分のルールを絶対に守るという鉄のメンタルを持てるように自分を律することが出来ないのなら、もしかすると、ギャンブルと同じことになるのかもしれない。少なくとも、私には、そう思えましたし、私には投資で生きていくには適性がないのだろうな、と結論づけた次第です。
4つ目のビジネスモデルは、
会社あるいは個人事業を起こして、自分以外の労働力を使って収益を生み出すというビジネスモデルです。
フリーランスが、自分の労働力に依存したモデルであるのに対して、このビジネスモデルは、自分以外の労働力を使うという意味で、今までとは違うモデルと言えるかもしれません。会社に雇われる働き方がある、ということは、会社という収益が出る仕組みを誰かが作った、ということですよね。言い方を変えれば、収益が出る仕組みを作れば、誰かに働いてもらうことで収入が得られる、ということになります。
でも、会社を作るとなると、オフィスも必要だし、人を雇うとなると給料を支払わなければならないし、そんなお金はないなぁ、、と思ってはいませんか?それが、もしかすると思考停止というやつかもしれません。
今、ほとんどのビジネスが、インターネットを使っています。食事にいく時、何かを買う時、何かを調べる時、まずは、スマホで検索するのが当たり前。でも、検索結果を出してくれるのは、システムであり、AIであって、人が直接対応してくれることの方が少なくなっていることに気づきませんか?問い合わせも、電話だとほとんどつながらなくて、自動チャットや、メールでの問い合わせになっていたりします。つまり、人がやっていたことが、どんどん無くなって行っているという時代なんです。
逆に考えれば、インターネットを活用することができれば、少ない初期投資で、自分のビジネスを試すことができる時代になったということ。システムやAIに作業を任せれば、人を雇うよりも簡単に、24時間365日、自分のために働いてくれたりもします。
自分にしか出来ないこと、例えば、好きで、得意なことだけを自分でやって、他のことは、システムやAIに任せる。むしろ、このネットビジネスのやり方のほうが、本来の働き方、生き方に近いのかもしれません。例えば、私の場合だと、過去の知識・経験などを素材に、動画や教材などを作って、ネットで販売しています。動画を作ったり、教材にまとめたりする作業は、自分にしか出来ませんが、一旦、出来上がった商品を、売ってくれたり、売れた教材を配信してくれるのは、システムでありAIです。自分で一つ一つ売ることはしていません。だからこそ、働く場所も自由だし、時間的な余裕も生まれるので、次の動画や教材を作ることが出来ます。それに、動画や教材はネットでデジタルコピーが提供されるので、劣化しないし、配送等の物理的な手間も発生しません。つまり、経費面でも、かなり負担が少ないと言えます。結果、大規模な売上を、毎年、必死になって作らなくても、食べていくのに十分な規模のビジネスを、一人で回していけるということになります。ただ、ビジネスの仕組みを作るという最初の作業は、結構、大変かもしれません。なにしろ、自分で収益が出る仕組みを作る、なんてのは、多くの場合、生涯で初めてのことだろうし、最初から上手くいくなんてことはマレで、何度かやり直して、自分に最適なものにしていく必要があるからです。でも、一度、自分のやり方が確立できれば、同じ手法で、違うテーマでビジネスを組み立てることも出来ます。一つのビジネスを回す仕組みを作れば、そこから収益を得られる状態をキープして、次のビジネスを作っていく。つまり、収入源を積み重ねていくということが可能になります。これが、労力を減らしながら収入を積み重ねていくビジネスモデルであり、自分一人ででも、オンラインビジネスを始めることの最大のメリットだと言えるでしょう。
私も、オンラインビジネスというと、ワンクリックで不労所得というような、怪しいことをするイメージでしたが、ほとんどのビジネスがネットを使う、今の時代に、そんなことを言っている方が時代遅れになってしまうのかもしれません。
大切なことは、ネットがあるのが当たり前の時代になったということを認めて、実際に、ネットを使って収入を得ている事例を間近に見て、何をどうすれば、そんなことが出来るのかということを知ること。自分にも出来るということを認識することではないでしょうか?実は、目の前にチャンスがあるのに、それを知らないだけで、チャンスを見逃しているのかもしれません。
ちなみに、この記事は、どうやって、あなたの元へ届けられたのでしょうか?
検索エンジンだったり、あなたの興味や思考を推測するAIが、あなたが、この記事を見るように仕向けているのかもしれません。情報を受け取る側に立っているだけでは、下手をすると搾取されるだけです。情報を発信する側に立つこと。これが、これからの時代をサバイバルしていくのに必要なことなのかもしれません。
さて、ここまで4つのビジネスモデルについて、簡単に説明をしてきたのですが、とても重要なことを再確認しておきたいと思います。
それは、サラリーマンとして雇用されるモデルと、フリーランスとして仕事を請負うモデルの二つは、基本的に、労働量を収入に換えるモデルだということ。
つまり、働けなくなったら、収入が得られなくなるビジネスモデルだということです。簡単に言えば、60代はともかく、70代、80代まで健康体を維持できなければ、収入を得られなくなる可能性を否定できません。
でも、残念ながら、年齢を重ねるということは、体力的にも、気力的にも、働く効率の面でも、衰えていくということです。いくら頑張っても、気合いを入れても、30代の頃のような働き方は出来ません。だから、身体を動かす労働ではなく、できれば、知恵を働かせる働き方や、少ない資本からでも、収入源を積み重ねていく仕組みを作ることに、意識と時間と労力を集中させていっていただければな、と思います。
人には向き、不向きが必ずあります。ですので、どのビジネスモデルを採用するのが、あなたにとって最適なのか、については、必ず、自分で判断する必要があります。
年齢を重ねると、我慢が出来なくなります。年寄りって、総じて、我儘なものですよね。地が出るということかもしれませんが、無理に自分をつくろうことが難しくなって、素の自分が出て来るのかもしれません。私は、それはそれで良いのだ、と考えています。でも、だからこそ、嫌なことは続かないし、嫌なことや、自分には向かないこと、不得意なことを、我慢して続けていくと、身体を壊してしまったりするのだとも思います。それと、会社という器の中でさえ、様々な人間関係がありますが、役に立たないと思われたら最後、誰も、声をかけてくれなかったり、近づいてさえ来なくなる、なんてこと、ありますよね。自分では、あまり、やる意味を感じられない作業を、お金のために、誰とも話すことなく続けていく、なんていう状況も、できれば避けたいところです。
私は、いくつになっても、誰かの役に立っているという実感を持って働きたいと考えています。それが社会とつながっている、ということだろうし、生きがいというと、大袈裟かもしれませんが、自分がこの世に、生きている意味に、つながっていると思うからです。
もし良かったら、50代からでも、自分の培ってきた知識・経験を活かして、自分のビジネスを作る方法を、解説している動画を公開しています。ポップアップのリンクから無料で視聴できますので、興味のある方は、是非、一度、内容を確認してみてください。