サラリーマンご卒業
おめでとうございます!
主宰している起業塾では
最近、卒サラが続いています。
私自身、30年間の会社員生活から
解き放された時のことを思い出し
なんだか懐かしい。
一方で、心配になることも
たくさんあります。
一人でビジネスをする
起業家としての生活には
これまでとは違うことが
たくさん求められます。
例えば
社長の最優先事項は
売上をあげること。
決して
何かの作業をすることではない。
自分がやっていることが
売上に繋がることなのか?
何に役に立つのかを
常に考えながら仕事をすることが
求められていきます。
でも、
指示されることを
とにかくこなす、という
生活に慣れきっていると
目の前のことをこなすのが精一杯。
なかなか、自分の状態を
評価するということさえ
ままならない。
それに、
会社の呪縛から逃れた
開放感を味わっていると
せっかくビジネスに
集中しようと思っても
今日は、まぁ、いいか!
天気も良いし
昼間からビールでも・・
なんて考えても
おかしくはない。
だって
朝から晩まで
時間をどう使うかは
自分の自由になるんだから。。
実は、これが、
卒サラ後に、最初にハマる
罠だったりします。
自由になる、ということは
朝から晩まで遊ぶこと
ではありません。
『自由』とは
自分の行動に責任を持つこと
自分でビジネスをする
ということは
・自分で価値を生み出す
・自分でお客さんを見つける
・自分の価値をお金と交換する
という3ステップを
常に回していくということ。
言いかえれば
・商品を開発し
・マーケティング活動をし
・セールスをする
ことを繰り返すことです。
『好きなこと』で起業する
というフレーズが流行っています。
素敵なことだと思います。
でも、もし
その『好きなこと』が
南の島でゆっくりすることなら
それは、ビジネスにおける
『好きなこと』とは違う。
サラリーマン時代の
苦行のような仕事から逃れて
ただ、ゆっくり休みたい
というだけのこと。
ビジネスにおける 『好きなこと』とは
多少、難しいことや
面倒なことがあっても
乗り越えようとする意欲が
自然に湧いてくるもの。
嫌なことに分類されることでも
その分野で結果を得たいから
『やりたい』という意欲が
まさってしまうものを言います。
一流のスポーツ選手が一流なのは
信じられないようなハードな練習を
毎日、普通にこなせるから。
一流のプロが一流なのは
その分野のスキルを突き詰めることが
そもそも、自分のよろこびだから。
好きなことをしているからといって
「いつも楽しい」と言う状態では
ないのかもしれない。
それでも
一流でいたいと想うからこそ
ハードな練習にも
取り組めるのかもしれません。
本当に好きだからこそ
一流でいたいと思える。
だとしたら ちょっとしたハードルで
手が止まってしまうようなことは
本当に”好きなこと”とは
言えないのではないですか?
昼間のビールよりも
やりたくて仕方のないこと
それが、あなたの好きなこと。
そして、それは
頭で考えても
これがそうだ!という確信は持てません。
だから
これかも、と思ったことに
まずは全力で取り組んでみて欲しい。
どこまで意欲が続くのか
チャレンジしてみてください。
そして
本気で『これは違うかも』 と思うのなら
別のテーマにチェンジするのも
一つの進め方。
それは、決して失敗などではなく
自分に合わないテーマを排除できたという
自己成長の一つに違いないから。
<竹岡佳信>