自分の価値を世に問う—行動の段階へ
「IKIGAIの方向性は見えてきたけれど、次に何をすればいいのだろう?」
「自分の経験や知識は、本当に誰かの役に立つのだろうか?」
「どうやって自分の価値を世の中に届ければいいのだろう?」
ステージ1で自分自身と向き合い、IKIGAIの種を見つけた方にとって、次に待っているのは「行動」のステージです。いくら素晴らしいアイデアや情熱があっても、それを表現し、世に問わなければ、誰にも届きません。
ステージ2は、「情報発信」を通じて自分の方向性を確かめながら、実際の市場ニーズを探る段階です。この時期に多くの方が直面するのが「発信することへの恐れ」です。
「批判されたらどうしよう」
「誰も興味を示してくれなかったらどうしよう」
「専門家でもないのに発信して大丈夫だろうか」
このような不安は自然なものです。しかし、最初から完璧を求める必要はありません。大切なのは、まず一歩を踏み出すこと。その一歩が、あなたの可能性を大きく広げていくのです。
なぜ情報発信が重要なのか?
情報発信には、卒サラ後の人生設計において重要な3つの役割があります。
- 自分の思考を整理する
発信するためには、自分の考えを整理し、言語化する必要があります。この過程自体が、自分の考えを深め、IKIGAIをより明確にする機会となります。 - 市場のニーズを確認する
どんなに自分が価値あると思うものでも、世の中のニーズとマッチしなければ、収入には結びつきません。情報発信を通じて得られる反応は、市場調査の貴重なデータとなります。 - 仲間やサポーターとの出会いを生む
同じ興味や価値観を持つ人々との出会いは、卒サラ後の新たなコミュニティ形成につながります。これらの人間関係が、後のビジネスパートナーやファンになる可能性もあるのです。
それでは、具体的にステージ2のチェックポイントに沿って、情報発信を始める方法を見ていきましょう。

1. 情報発信の場を1つ以上作る
まずは、自分の考えや経験を発信する「場」を作りましょう。選択肢は数多くあります。
- ブログ: WordPress、note、アメブロなどのプラットフォーム
- SNS: Twitter、Facebook、Instagram、LinkedIn
- 動画: YouTube、TikTok
- 音声: Podcast、Voicy
- メールマガジン: Mailchimp、Convertkit
どの媒体を選ぶかは、あなたの得意なコミュニケーション方法や、届けたい相手によって変わります。文章が得意な方はブログから、話すのが得意な方は動画やPodcastから始めるのがおすすめです。
実践ステップ:
まずは1つの媒体を選び、アカウントやページを設定しましょう。プロフィールには、ステージ1で整理した「会社の肩書なしの自己紹介」を活用してください。完璧を求めず、まずは「存在」させることが重要です。
2. 週1回以上のペースで継続的に発信する
情報発信で最も重要なのは「継続」です。たとえ内容が完璧でなくても、定期的に発信し続けることで、少しずつ反応が生まれてきます。
実践ステップ:
最初の1ヶ月は「週1回の発信」を目標にしましょう。無理なく続けられるペースが重要です。カレンダーに発信日を記入し、その日は必ず何かしらの内容を投稿する習慣をつけましょう。
発信のテーマに困ったら、以下のような切り口から始めてみてください:
- サラリーマン時代に培った専門知識や経験
- 退職後に気づいたこと、変化したこと
- 最近挑戦していること、学んでいること
- 日常の中で感じた小さな発見や気づき
3. 発信内容に対して5人以上からフィードバックをもらう
発信を続けていくと、少しずつ反応が生まれてきます。コメント、「いいね」、シェアなど、どんな小さな反応も大切にしましょう。
実践ステップ:
積極的にフィードバックを求めることも大切です。記事の最後に「ご意見をお聞かせください」と一言添えたり、質問を投げかけたりすることで、読者からの反応を引き出しやすくなります。
また、発信した内容を友人や家族に直接共有し、感想を聞くのも効果的です。最初の5人からのフィードバックを得ることは、あなたの発信が誰かに届いている証拠であり、大きな自信につながります。
4. 共感してくれる人(ファン)が現れ始めた
継続的な発信を続けていると、徐々に「いつも読んでいます」「毎回楽しみにしています」という人が現れ始めます。これがあなたの最初のファンです。
実践ステップ:
ファンとの関係を大切にしましょう。コメントには必ず返信し、質問には丁寧に答えることで信頼関係が築かれていきます。彼らは単なる読者ではなく、あなたの活動を応援してくれる貴重なサポーターになります。
「どんな記事が役立ちましたか?」「他にどんな内容を知りたいですか?」と直接質問することで、次の発信内容のヒントを得ることもできます。
5. 発信を通じて新たな人脈が3人以上できた
情報発信の大きな価値の一つは、同じ興味や問題意識を持つ人々との出会いです。オンラインでの交流が、リアルな人間関係に発展することも少なくありません。
実践ステップ:
同じテーマで発信している人のコンテンツにコメントしたり、SNSでの対話を大切にしましょう。また、オンライン上の関係をオフラインに発展させる機会も積極的に作りましょう。例えば、地域の勉強会やイベントに参加したり、自ら小規模な茶話会を開催したりすることで、人脈が広がっていきます。
3人の新たな人脈は、あなたの活動の幅を大きく広げてくれる存在になるでしょう。
6. 発信内容の中で最も反応の良いトピックを特定できた
継続的な発信を通じて、どのような内容に最も反応があるかが見えてきます。これは、市場ニーズを把握する上で非常に重要な情報です。
実践ステップ:
発信した内容ごとに、反応(閲覧数、コメント数、シェア数など)を記録しましょう。どのテーマ、どのような切り口、どんな表現方法が最も反応を得られたかを分析します。この分析結果は、次のステージでのマネタイズ戦略を立てる際の貴重な基礎データとなります。
情報発信で陥りがちな罠と対処法
ステージ2を進める中で、多くの方が次のような罠に陥りがちです。
「完璧主義」の罠
「もっと調べてから」「もっと知識を身につけてから」と発信を先延ばしにしてしまう傾向があります。しかし、完璧な準備ができるときは来ません。70%の完成度で発信し、フィードバックを得ながら改善していく姿勢が重要です。
「自己否定」の罠
「私なんかが話すことなんて価値がない」と思い込んでしまうことがあります。しかし、あなたの経験は唯一無二のものです。同じ悩みを持つ人、同じ道を歩もうとしている人にとって、あなたの言葉は大きな支えになります。
「数字至上主義」の罠
閲覧数やフォロワー数に一喜一憂してしまう方も多いでしょう。しかし、初期段階で重要なのは「数」ではなく「質」です。熱心なファン1人の存在は、無関心な100人のフォロワーよりも価値があります。
STAGE 2ゴール:
自分の価値と市場ニーズの接点を見つける
ステージ2の本質的なゴールは、「自分の提供できる価値」と「市場のニーズ」の接点を見つけることです。この接点こそが、次のステージでマネタイズへと進化させる種となります。
私がサポートしてきた卒サラ者の中には、製造業で品質管理に携わっていた方が、「モノづくりの現場視点で語る」ブログを始め、同業者から大きな反響を得たケースがあります。また、銀行員として融資業務に携わっていた方が、「中小企業のための資金調達アドバイス」をテーマに発信し、セミナー依頼につながったケースも。
皆さん、最初は小さな一歩から始め、発信を続ける中で自分だけの「市場ニーズとの接点」を見つけていったのです。
ステージ2は、収入にはまだ直結しない期間かもしれません。しかし、この時期の「種まき」が、次のステージでの「収穫」を左右します。焦らず、楽しみながら、コツコツと発信を続けてください。
次回は「ステージ3:価値提供をマネタイズし、持続可能な活動に育てる」について詳しくお伝えします。ステージ2で見つけた「自分の価値と市場ニーズの接点」を、どのように収入に変えていくのか、具体的な方法をご紹介します。
まずは、6つのチェックポイントをクリアすることを目指して、情報発信を始めてみましょう。そして、発信を通じて気づいたこと、変化したことがあれば、ぜひコメント欄でシェアしてください。あなたの経験が、同じ道を歩む仲間の励みになります。
『STAGE3:ビジネスを創る』に進む >>>