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竹岡佳信 公式ブログ

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50代

50代からの副業・起業の選び方[4つのビジネスモデル]

2023年2月17日 By 竹岡佳信

この記事では、50代からの起業・副業を、どのように選べばいいのか?ビジネスモデルから考えていきます。

もし、あなたが、これから会社の給料や年金以外に、老後の安定的な収入を得るため、自分でビジネスを始めたい、チャレンジしてみたいと思っているのなら、このビジネスモデルからの考察は、必ず参考になるでしょう。
また、実際にやってみたけれど、上手くいかないという方も、是非、最後まで視聴いただくことで、次に何をすれば良いのかというヒントを得られるはずです。

50代になってから、慣れ親しんだ会社の業務以外に、何か収入を得るための活動をしようとすると、当然ながら、新たな負荷がかかります。簡単に言えば、生活は大変になるし、余計なストレスも抱えることになる可能性があります。
そもそも、身体能力的に30代や40代前半のようには動けないし、なんとか押さえ込んできた持病も、多少、悪化してくるかもしれないし、親の介護の問題や、結婚が遅かった方は、給料が減る可能性があるのに、子供の教育費用とかの負担が残っているとか、子供の結婚とか、孫の世話とか、パートナーとの関係性とか、自分が思いもしなかった問題や課題で、頭の中がいっぱいになっているかもしれません。

そんな状況の中で、あなたの選ぶ起業・副業は、果たして、あなたにとって最適なもの、と言えるでしょうか?

とりあえず、自分にも出来そうだから、とか、誰にでも、簡単に、すぐに、といった甘い言葉に誘われて初めてしまった、とか、アルバイトなどの時間と労力をお金に換える仕事を、とりあえず増やしていこうとしていませんか?

私は、49歳の時から、給料以外の収入で、今まで通りに家族を養っていく、という目標を立てて、手当たり次第に、お金を稼ぐ方法を試してきたのですが、振り返ってみれば、ビジネスモデルという観点で、お金を稼ぐ方法を、大きく4つに分類できることに気がつきました。これから、その4つのビジネスモデルと、そのメリット、デメリットを順番にお伝えしていきますね。

1つ目のビジネスモデルは、
誰かに雇われるというビジネスモデルです。

簡単に言えば、サラリーマンという働き方を継続するということ。極論すれば、アルバイトとか、パートで働くというのも、このビジネスモデルに入ります。このビジネスモデルは、簡単に図式がすると、誰かが作った会社という『収益が出る仕組み』の中に入って、決められた業務をこなすことで、会社の収益と関係なく、働いた分を、給与という形で受け取るビジネスモデルです。給料の額は、労働の質と量によって変わりますが、日本の雇用制度は、長らく終身雇用制で、一つの会社で長く勤務することが良しとされてきました。なので、必ずしも、労働の質と量によらず、年齢給のような要素が大きくなってしまっています。若い頃は、働いても働いても給料は安いままなんだけど、年齢を重ねると、若い頃に働いた分が上乗せされるのか、あまり働かなくても、それなりの給料をもらっていたりします。これが、自分の労働価値を、給料の金額相応と思い込む勘違いのもとになっているのかもしれません。

一方で、60歳ぐらいに設定されている定年を過ぎると、どんなに能力や知識・経験がある人も、いきなり、アルバイトやパート社員と同じような待遇になってしまいます。つまり、長年培ってきた知識・経験・スキルを正当に評価するすべがないために、本当は企業にとって、優秀な労働力であっても、みすみす使わない、という状況も起こりうるわけで、ここにも、制度上の問題があるのだと思います。転職や再雇用でも、一部の人を除けば、正当に評価されない職場、職種につかざるを得なかったり、安い賃金で働くしかない、という状況に追い込まれることも多いはずです。なんか、理不尽なんですよね。

それでも、この誰かに雇われるビジネスモデルでしか働いたことがない、という一点において、他のビジネスモデルに移ることに不安を感じたり、そもそも、違う働き方は無理、と最初から、あきらめてしまったりする方が多いのではないでしょうか?新たな挑戦をしてリスクを撮るよりも、年下の上司にあごで使われたとしても、理不尽に思えるほど安い給料しかもらえなかったとしても、今まで通りに、働けばお金になる、という働き方が安心できる、という方は、このビジネスモデルを選ぶしかない、ということになります。

2つ目のビジネスモデルは、
フリーランスで仕事を請け負うというビジネスモデルです。

例えば、Webサイトを作るとか、動画を編集するとか、という作業を代行するビジネスをすることになるのですが、基本的に上司もいないし、通勤をするわけでもないので満員電車に揺られる必要もありません。フリーランスになったばかりの頃は、会社という枠から解き放たれた開放感もあって、会社を辞めてよかったと感じることも多いのではないでしょうか?でも、問題は2つあります。一つは、請け負う仕事を、どうやって受注してくるのかということ。知り合いや、サラリーマン時代に関係があった企業から仕事がもらえるうちは良いのですが、それが一巡すると、自分で仕事を探すしかなくなります。結果、クラウドソーシングという耳に心地よい仕事を紹介するサイトに登録したりすることになりますが、その中では、結構、過激な競争になっていたりします。Webサイトを作るとか、動画を編集するという作業自体、何年も仕事をしてきた人と新規に参入してくる人と、実際には大きな品質の差があったりするのですが、募集の文面上は、なんら差別化ができません。つまり、誰に頼んでも同じ結果が得られると見えてしまうことが多いということです。結果、値段のたたきあいになりがちです。もちろん、経験豊富とか、評価が高いという方は、高い単価を設定することも可能ですが、そうは言っても、相場からかけ離れた高い単価は受け入れてはもらえないし、そもそも、労働時間を増やすには限界があるので、良い仕事があっても、その時、別の仕事が入っていたら、みすみす収入の機会を逃してしまう、ということが起こり得ます。つまり、自分の労働可能時間が、収入の限界になる、ということになるわけです。

二つ目の問題は、同じ原因に起因するのですが、労働時間が収入に直結するというビジネスモデルなので、手を止めれば収入が減る、ということになります。これ、実は、すごく恐怖です。特に、家族を養っていかなければ、という意識が強いと、収入が減る、ということが、すごい不安に直結しているので、多少、無理をしてでも仕事をとろう、という方向になりがちです。結果、どうなるかというと、身体を壊すまで働き続けることになります。私は、労働時間が収入に直結する働き方で、カメラ転売をやっていたのですが、家族との時間も、食事の時間も、あげく睡眠時間も削って働き続けた結果、入院するところまで自分を追い詰めてしまいました。手を止めれば収入が減るのが怖かったからです。

自分の労働時間を収入に換えるというビジネスモデルは、比較的簡単に、収入を得られるようになるのですが、単価に限界がある限り、労働時間が収入の限界になるし、手を止めれば収入が減る恐怖と戦うことになること、そして、サラリーマンのように手厚く保護されているわけではないということを知っておく必要があるのではないでしょうか。

3つ目のビジネスモデルは、
お金に働いてもらうというビジネスモデルです。

いわゆる投資というジャンルです。国をあげて株式投資を推奨しているようなところがあるようにも思うのですが、基本、儲かることを考えたら損をする。損をしないことを最優先する。投資とは、自分の大切な資金をリスクにさらすことだ、ということを肝に銘じておく必要があります。それと、メンタルに余裕がない状態で投資をすると、かなり痛い目にあったりします。私の経験で恐縮ですが、200万円の資金で株式投資を始め、半年ほどで1000万円を超える運用ができたことがあります。すごいですね、と思わないでください。単に市場が上昇相場の時期だっただけです。でも、当時の自分としては、これで資金を億の単位にのせられるかもしれないし、もしかしたら、投資で家族を養えるかもしれない、と舞い上がっていました。ある日、いつものように寄り付きの相場を確認したら、暴落していました。びっくりしました。焦りました。たった1日で、30万円の損失が出ていたからです。本来、ルール通りに運用するのなら、即、損切りをするべきでした。1000万円に対する30万円は3%。損切りしても、冷静に対処できれば回復可能なレベルだからです。でも、30万です。30万あれば、少なくとも1ヶ月ぐらい生活ができたりします。その金額を、一回のクリックで捨てることは、サラリーマン感覚としては、とても出来ませんでした。で、どうなったかというと、最終的に400万円の損失を出すことになりました。これ以上、損失が膨らむのを見るのは嫌だ、というところまで下げたところで、諦めがついて、全部のポジションを閉じました。でも、そもそも200万円から始めている訳ですから、それでも、400万円の利益が乗っていたんですよね。それでも、1000万を見てしまったので、400万円の損失を出した、と意気消沈したわけです。結局、自分のガラスのメンタルでは、とても投資で家族を背負うことは出来ないと悟って、投資をあきらめることにしました。

この話には後日談があって、私が全部のポジションを閉じた翌々日から、相場は上昇に転じて、今では、その当時よりも、はるかに高値をつけていたりします。投資は、自分の大切な資金をリスクに晒すことです。そして、初心者用の市場というものは存在しません。プロの投資家たちを相手に、それなりの知識と、投資経験を積み重ね、自分のルールを絶対に守るという鉄のメンタルを持てるように自分を律することが出来ないのなら、もしかすると、ギャンブルと同じことになるのかもしれない。少なくとも、私には、そう思えましたし、私には投資で生きていくには適性がないのだろうな、と結論づけた次第です。

4つ目のビジネスモデルは、
会社あるいは個人事業を起こして、自分以外の労働力を使って収益を生み出すというビジネスモデルです。

フリーランスが、自分の労働力に依存したモデルであるのに対して、このビジネスモデルは、自分以外の労働力を使うという意味で、今までとは違うモデルと言えるかもしれません。会社に雇われる働き方がある、ということは、会社という収益が出る仕組みを誰かが作った、ということですよね。言い方を変えれば、収益が出る仕組みを作れば、誰かに働いてもらうことで収入が得られる、ということになります。

でも、会社を作るとなると、オフィスも必要だし、人を雇うとなると給料を支払わなければならないし、そんなお金はないなぁ、、と思ってはいませんか?それが、もしかすると思考停止というやつかもしれません。

今、ほとんどのビジネスが、インターネットを使っています。食事にいく時、何かを買う時、何かを調べる時、まずは、スマホで検索するのが当たり前。でも、検索結果を出してくれるのは、システムであり、AIであって、人が直接対応してくれることの方が少なくなっていることに気づきませんか?問い合わせも、電話だとほとんどつながらなくて、自動チャットや、メールでの問い合わせになっていたりします。つまり、人がやっていたことが、どんどん無くなって行っているという時代なんです。

逆に考えれば、インターネットを活用することができれば、少ない初期投資で、自分のビジネスを試すことができる時代になったということ。システムやAIに作業を任せれば、人を雇うよりも簡単に、24時間365日、自分のために働いてくれたりもします。

自分にしか出来ないこと、例えば、好きで、得意なことだけを自分でやって、他のことは、システムやAIに任せる。むしろ、このネットビジネスのやり方のほうが、本来の働き方、生き方に近いのかもしれません。例えば、私の場合だと、過去の知識・経験などを素材に、動画や教材などを作って、ネットで販売しています。動画を作ったり、教材にまとめたりする作業は、自分にしか出来ませんが、一旦、出来上がった商品を、売ってくれたり、売れた教材を配信してくれるのは、システムでありAIです。自分で一つ一つ売ることはしていません。だからこそ、働く場所も自由だし、時間的な余裕も生まれるので、次の動画や教材を作ることが出来ます。それに、動画や教材はネットでデジタルコピーが提供されるので、劣化しないし、配送等の物理的な手間も発生しません。つまり、経費面でも、かなり負担が少ないと言えます。結果、大規模な売上を、毎年、必死になって作らなくても、食べていくのに十分な規模のビジネスを、一人で回していけるということになります。ただ、ビジネスの仕組みを作るという最初の作業は、結構、大変かもしれません。なにしろ、自分で収益が出る仕組みを作る、なんてのは、多くの場合、生涯で初めてのことだろうし、最初から上手くいくなんてことはマレで、何度かやり直して、自分に最適なものにしていく必要があるからです。でも、一度、自分のやり方が確立できれば、同じ手法で、違うテーマでビジネスを組み立てることも出来ます。一つのビジネスを回す仕組みを作れば、そこから収益を得られる状態をキープして、次のビジネスを作っていく。つまり、収入源を積み重ねていくということが可能になります。これが、労力を減らしながら収入を積み重ねていくビジネスモデルであり、自分一人ででも、オンラインビジネスを始めることの最大のメリットだと言えるでしょう。

私も、オンラインビジネスというと、ワンクリックで不労所得というような、怪しいことをするイメージでしたが、ほとんどのビジネスがネットを使う、今の時代に、そんなことを言っている方が時代遅れになってしまうのかもしれません。

大切なことは、ネットがあるのが当たり前の時代になったということを認めて、実際に、ネットを使って収入を得ている事例を間近に見て、何をどうすれば、そんなことが出来るのかということを知ること。自分にも出来るということを認識することではないでしょうか?実は、目の前にチャンスがあるのに、それを知らないだけで、チャンスを見逃しているのかもしれません。

ちなみに、この記事は、どうやって、あなたの元へ届けられたのでしょうか?
検索エンジンだったり、あなたの興味や思考を推測するAIが、あなたが、この記事を見るように仕向けているのかもしれません。情報を受け取る側に立っているだけでは、下手をすると搾取されるだけです。情報を発信する側に立つこと。これが、これからの時代をサバイバルしていくのに必要なことなのかもしれません。

さて、ここまで4つのビジネスモデルについて、簡単に説明をしてきたのですが、とても重要なことを再確認しておきたいと思います。

それは、サラリーマンとして雇用されるモデルと、フリーランスとして仕事を請負うモデルの二つは、基本的に、労働量を収入に換えるモデルだということ。
つまり、働けなくなったら、収入が得られなくなるビジネスモデルだということです。簡単に言えば、60代はともかく、70代、80代まで健康体を維持できなければ、収入を得られなくなる可能性を否定できません。

でも、残念ながら、年齢を重ねるということは、体力的にも、気力的にも、働く効率の面でも、衰えていくということです。いくら頑張っても、気合いを入れても、30代の頃のような働き方は出来ません。だから、身体を動かす労働ではなく、できれば、知恵を働かせる働き方や、少ない資本からでも、収入源を積み重ねていく仕組みを作ることに、意識と時間と労力を集中させていっていただければな、と思います。

人には向き、不向きが必ずあります。ですので、どのビジネスモデルを採用するのが、あなたにとって最適なのか、については、必ず、自分で判断する必要があります。

年齢を重ねると、我慢が出来なくなります。年寄りって、総じて、我儘なものですよね。地が出るということかもしれませんが、無理に自分をつくろうことが難しくなって、素の自分が出て来るのかもしれません。私は、それはそれで良いのだ、と考えています。でも、だからこそ、嫌なことは続かないし、嫌なことや、自分には向かないこと、不得意なことを、我慢して続けていくと、身体を壊してしまったりするのだとも思います。それと、会社という器の中でさえ、様々な人間関係がありますが、役に立たないと思われたら最後、誰も、声をかけてくれなかったり、近づいてさえ来なくなる、なんてこと、ありますよね。自分では、あまり、やる意味を感じられない作業を、お金のために、誰とも話すことなく続けていく、なんていう状況も、できれば避けたいところです。

私は、いくつになっても、誰かの役に立っているという実感を持って働きたいと考えています。それが社会とつながっている、ということだろうし、生きがいというと、大袈裟かもしれませんが、自分がこの世に、生きている意味に、つながっていると思うからです。

もし良かったら、50代からでも、自分の培ってきた知識・経験を活かして、自分のビジネスを作る方法を、解説している動画を公開しています。ポップアップのリンクから無料で視聴できますので、興味のある方は、是非、一度、内容を確認してみてください。

【動画】50代からの副業・起業が上手くいかない5つの原因

2023年2月17日 By 竹岡佳信


50代のサラリーマンから副業・起業を頑張っているのに、なかなか成果が出ない、上手くいかないというお話をよく聞きます。この動画では、なぜ、上手くいかないのか?その理由と、どうすれば上手くいくのかについてのヒントについて、代表的な原因を5つに絞ってお伝えします。

この記事を最後まで見ることで、50代からの副業・起業が上手くいかない『5つの原因』を理解することが出来ます。また、原因を理解することで、その対策を打つことが出来るようになります。また、短期的な収入ではなく、中長期的に安定した収入源を手にするには、どうすれば良いのかということについてもお伝えしていきますので、是非、最後まで聞いてくださいね。

50代になると、いくら仕事を頑張ったとしても、実施を上げたとしても、給料が上がらないどころか、年々減っていくのが実態だったりしますし、60歳を境にして、収入が半分以下になるということも、現実的に、起こり得ることだったりします。年金も決して十分とは言えない中、結婚が遅かったりして、一般的なライフプランと違った生き方をしていると、何かと、将来の経済的な不安はぬぐいきれないものがあります。

だから、少しでもいいから、給料とは別に、収入を得ておきたいという理由で、副業に取り組まれる方も多いだろうし、いっそのこと、早期退職などで、もらえるうちに退職金を確保しておいて、起業に取り組もうという考え方も十分にあると思います。また、会社が倒産したり、リストラにあって仕方なく、、という事例も、少なからずあるのではないでしょうか。

50代からの副業、起業を成功させるためには、稼ぐノウハウ以前の問題として、ビジネスそのものがどんなものなのかを理解するとともに、長年染み付いた「従業員マインド」を手放すことが必要不可欠です。私たちは、これを「サラリーマンデトックス」と呼んでいます。

今回は、この「サラリーマンデトックス」が進まないがために、50代から副業、起業を始めたけれど上手くいかない、というパターンの中でも、代表的な、5つのパターンに絞り込んで、その原因と対策をお伝えしていきます。

ここで「サラリーマンデトックス」という言葉を使ったのですが、私の造語です。実際のところ、サラリーマンを何十年もやっていると、会社の中でしか通用しないような考え方や思考のクセを、まるで常識だと言わんばかりに振り回してしまう、ということが往々にしてあります。実は、これが、会社の外で収入を得ようとする時に、本人は気づいていないのですが、とても大きな足かせになっていたりするんです。

でも、実際に、どんな場面で、どうすれば良いのか、サラリーマンデトックスと一言で言いくるめてもわかりませんよね。なので、よくあるパターンについてお話ししていきます。話を聞きながら、実際の自分の行動や思考のクセに照らし合わせてみることで、事前に、失敗のタネを取り除くことも可能かと思います。これから副業を始めようとする方にとっても、とても有益な情報になるはずですですので、途中でやめずに、最後まで聴いてくださいね。

もちろん、自分には当てはまらない、というパターンもあるかと思いますが、それはそれで、上手くいく要素を既に持っている訳ですから、安心して、最後まで読んでください。

では、はじめていきましょう。

50代からの副業、起業が上手くいかない原因、その一つ目は
「作業さえすれば収入が得られると考えている」というパターンです。

サラリーマンの場合は、確かに、会社に行って、指示された作業をすれば給料がもらえます。

それは、会社に、既に売れる仕組みが出来上がっていて、その仕組みを動かすための労働力として雇用されているからです。それに、あなたでなければならない仕事は、実は、ほとんど無いはずです。なぜなら、会社の業務というのは、「売れる仕組み」が既に出来上がっていて、それを回す作業をしているに過ぎないからなんです。

でも、副業したり、起業するということは、そもそもの「売れる仕組み」を作る、ということが必要になります。つまり、仕事の質というか、目的というか、そういうものが会社の中と外では、全然、違うということだったりします。

「売れる仕組み」を一から作るためには、誰の、どんな役に立つか、ということを考えて商品を作り、それを知ってもらい、購入に至る前のマーケティング活動をしていく必要があります。ただ、一度、「売れる仕組み」ができてしまえば、自分でやらなくても良くなったりします。自分以外の誰かに作業をしてもらって、仕組みを回して収益を上げていく。それが、他人を雇って会社を回していく、ということですよね。

私たちが、個人レベルで取り組んでいるマイクロビジネスでは、人を雇う代わりに、システムに働いてもらうのですが、「売れる仕組み」を作るということが、ビジネスを作る、というで、単に労働をすることではない、ということを、まずは理解していただければと思います。

50代からの副業、起業が上手くいかない原因、その二つ目は、良いとこ取りをしようとする、ということです。

モデリングと言って、上手く行っている人のやり方を真似ることは、ビジネスの世界では当たり前に行われています。学校では、カンニングは悪いこと、と教えられてきたのですが、ビジネスの世界では、カンニングはOKなんですね。むしろ、上手くカンニングできる人が、さらに上手くいくという世界でもあります。でも、どんなところをカンニングして真似ていけばいいのか、について、明確な基準を持っていますか?カンニングする、と言っても、何をどうすればいいのか、具体的な手順を理解できていますか?つまり、ビジネスを作っていく、という体験をするのは、サラリーマン出身の私たちにとってははじめてのこと。だから、実は、カンニングさえ、上手くはできないんです。

はじめて体験する知らない世界では、何が上手くいくのか、何が上手く行かないのか、どんな組み合わせはダメなのか、どんな組み合わせなら上手くいくのか、といった判断基準が、自分の中にはありません。サラリーマンの基準で、あるいは、社内で上手くやっていく基準で、良いとこ取りをしようとしても、上手くはいきません。ビジネスの世界での基準が分からないと、いくらカンニングをしても、上手くいくやり方に到達することはできないんです。でも、多くの人が、聞きかじったことを、適当に組み合わせて、上手く行かない、と悩んだりしています。

ビジネスの現場では、守破離の守が、とても重要です。指導を受けている人に言われたこと、指摘されたことを、素直にやってみることが必要なんです。私のビジネスのメンターである経営コンサルタントの中井隆栄先生からは「正しい方法、正しい順番、継続」が最も大切だと教わりました。実際、ビジネスをやり始めて10年目ですが、本当にその通りだな、と思います。自己流を積み重ねても、時間と労力を浪費するだけだからです。

やみくもに、何かにトライをしても、時間と経営資源を無駄にするだけです。特に、50代以降の人生では、時間が一番大切な人生のリソース。なので、適切な指導をしてもらえるスクールやコミュニティで、まずはビジネス人生の基礎を固めることが、最短で成功を手にするために重要な要素になります。

50代からの副業、起業が上手くいかない原因。三つ目は、何かに悩んでいることが多い、ということです。

実は、いくら悩んでも、答えは出てきません。なぜなら、人生にもビジネスにも正解が無いからです。会社の中であれば、上司の意向が正解に近い訳ですから、なんとか、上司の本音を聞き出すか、忖度しようとするわけですが、自分でビジネスをするということは、そもそも、上司がいない訳ですから、正解もありません。

正解がないことは悩んでも無駄です。だって、何をやっても、それが正解かどうかは判断できないから。なので、方法論を考えて、いくつかやってみて、自分なりの当たりを見つけていくしかない、というのが、たった一つの答えということになります。

よく、起業した方が良いでしょうか?と質問される方がいらっしゃいます。私の答えはいつも同じです。起業してみたいと思うのなら、売上が上がるところまで、一通りやってみることです。

確かに、ビジネスを自分でやるには、合う、合わないはあるかもしれない。でも、自由に生きるということは、自分で好きに決めて、好きにやってみる、ということでもあります。正解を探して悩んでいるようでは、決して自由にはなれません。もし、あなたが何かに悩んでいるのなら、まずは、自分で「決める」ことが出来ない、ということに気づくべきでしょう。そして「決める」ことを練習することが、とても大切です。「自信がない」という悩みも、実は根っこは同じです。そして、この悩みというのが、行動を妨げる一番の理由でもあります。

50代からの副業、起業が上手くいかない原因。4つ目の原因は、ゴールを明確にイメージしていないことです。もう少し収入が欲しいとか、良い暮らしがしたいとか、そういった漠然としたゴールは実現しないからです。

例えば、商品を作って売るためには、最低でも3つのステップが必要です。まず、商品を頭の中で明確にイメージする。つまり、現実に何を作るのかということを、頭の中で詳細に創造をするということ。そして、頭の中に出来た設計図に従って、それを、現実に作っていく。そして、現実に出来たものを売る、という3ステップです。全てのものは2度作られる、と言います。家を建てるのに設計図をひかない人はいないですよね。そもそも、二階建てにするのか、平家なのかによって、基礎から違う訳ですし、設計図がなければ、家を建てるための材料を集めることさえできません。

サラリーマン生活では、目の前の作業をする、ということに特化した働き方をしてきました。指示された作業の詳細は分かっていても、それが、ビジネスのどの部分で、どんな効果があるのか、ということを理解できないことも多かったはず。それでも、給料は貰えたのえ、深く考えることもしませんでした。なので、全体の設計をするということの重要性を、いつの間にか忘れてしまっているのかもしれません。ゴールを設定するということは、設計図を描くということと同じ意味です。設計図がなければ、とりあえず目の前の作業をしても仕方がありません。なぜなら、どんな効果があるのか、最終的に何を作ろうとしているのかがわからなければ、それが、自分の望む未来とつながっているかどうかさえ、分からないからです。

よく副業や起業を始めるのに、とりあえず、資格を取ります、とか、とりあえずブログを書きます、とか言う人がいるのですが、それでは、無駄な時間ばかりを浪費することになりかねません。何のために、その作業をするのか?それを決めるものが、最初の描くビジネスの設計図ですし、その前に、どう生きるのかという、これからの人生の設計図が必要なのでは無いでしょうか?そして、何が必要なのかを明確にする。必要なもののために、作業に集中する。これが出来て始めて、上手くいっている、と言えるのでは無いでしょうか?「とりあえず」と言うのは居酒屋さんだけにして、まずは、「とりあえず」の作業から抜け出すこと。これは、とても重要なポイントになります。

50代からの副業、起業が上手くいかない原因。その5つ目は、自分に適切なビジネスモデルを選択していない、と言うことです。

実は、私もここで失敗したのですが、とりあえず手っ取り早く収入を得る方法を探した結果、物販や転売ビジネスをやりました。確かに手を動かした分、お金は稼げるのですが、50代の体には、結構、きつい仕事でした。それに、手を止めると収入が減る、と言うプレッシャーもあって、休みが取れないんですよね。ついつい、無理をしてでも、食事や睡眠の時間を削ってでも、作業をしようとしてしまう。結局、私の場合は、身体を壊して入院するところまで行ってしまいました。

若いうちなら良いのですが、50代以降では、収入が労働量にそのまま比例するようなビジネスモデルは、あまりお勧めできません。だって、55歳を過ぎれば、体力も気力も、確実に衰えていくのが自分にもわかるからです。

私は不労所得という言葉は嫌いです。働かないのではなく、ビジネスを作る作業に、自分の時間と労力を投資していく。その結果として、他の人を雇ったり、作業をシステムに任せることで、自分が働く時間を減らしていく。つまり、50代だからこそ、労働者ではなく、自分がビジネスのオーナーになっていくビジネスモデルを選択するべきなのではないでしょうか?

ちなみに、時間と労力をそのまま収入に変えるビジネスモデルの典型が、サラリーマンです。私は、この働き方を、時間と労力を消費するビジネスモデルと定義しています。逆に、時間と労力を蓄積できるビジネスモデルとなるのが、作家とか、映画とかのコンテンツを作るビジネスモデルです。私は、宇宙戦艦ヤマトやファーストガンダムをリアルタイムで見ていた世代なのですが、アニメの映画化とか、すごいですよね。原作の漫画が売れたら、TVでアニメ化され、それが映画になり、関連グッズが売れて、DVDやストリーミング配信などでも収入が生まれます。でも、原作者は、最初に時間と労力を投資しているだけ、ですよね。もちろん、売れない作品もあるのでしょうけれど、そもそも、イチローでさえ打率は3割。7割も失敗する打者が超一流なのですから、私たちが最初から成功するはずもありません。なので、最初から10回トライするつもりでいれば、想定の範囲内と言えるかもしれません。

重要なことなので、繰り返しておきますね。

年齢を重ねていけばいくほど、時間と労力を、ただ、消費していくビジネスモデルから抜け出すことが必要です。そして、時間と労力を投資し、蓄積していくビジネスモデルを選んで、自分なりのビジネスを構築することが重要です。そうすることで、不労所得ではありませんが、非常にローメンテナンスで、安定的な収入が得られるようになります。小さくてもいいので、一つ、そう言うビジネスを育てられたら、空いた時間で次のビジネスを作ることが可能ですし、収益が出るビジネスを積み重ねていくことで、本当の意味で、やりたいことをし続ける、充実した人生を送ることが可能になります。もちろん、ハズレもあります。全部が当たるはずもない。ただ、ハズレは、改善していけば、大当たりにはならなくても、それなりの当たりにすることは可能です。これが、私たちが実践しているマイクロビジネスを積み重ねていく、という考え方の基本です。

長期的で、かつ、安定的な収入を作るには、今すぐ、お金になることにばかり、目を向けるのではなく、長期に安定した収入源を積み重ねていくための、金の卵を産むニワトリになるビジネスを作り、育てていくことが大切です。そして、金の卵を産むニワトリを育てるための時間と労力をかけること、すなわち、時間と労力を投資することが、50代から副業、起業を成功させるために、最も重要なことではないでしょうか。

ユニクロを世界的な企業に育てた柳井氏は、著書「一勝九敗」のなかで、こんな話をされています。柳井さんでも、成功よりも失敗の方が多かったけれど、失敗を糧にして、さらに成長することが出来たんだ、と。つまり、失敗は、ただのフィードバックであって、練習をしたに過ぎません。そもそも、練習をしないと上手くはならないのは、どんなことだって一緒ですよね。そして、最後まであきらめずに、練習を積み重ねながら、上手く方法を見つけ出すことで、ビジネスはうまく回るようになる、ということなのかもしれません。

今回は、50代からの副業、起業が上手くいかない5つの原因、についてお伝えしました。

一つ目は、作業さえすれば収入が得られると考えていること。
二つ目は、良いとこ取りをしようとすること。
三つ目は、何かに悩んでいることが多いと言うこと。
四つ目は、ゴールを明確にイメージしていないこと。
五つ目は、自分に適切なビジネスモデルを選択していないこと。

まずは、原因となっている自分自身の事象を自分で確認をした上で、対策をしていってくださいね。

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【動画】50代から潜在能力(パフォーマンス)を上げる3つのポイント

2021年7月7日 By 竹岡佳信

50代ともなると、ふとした拍子に、
「なんか体力落ちたなぁ」と感じることってありませんか?

でも、会社では、なかなか、自分の弱みは見せられないし、

自分でビジネスをするとなると、ちょっと調子が悪いから、といって休んでいたら、生活が成り立たなくなる、なんて思ってしまいますよね。

でも、実は、その考え方が、ますます自分のパフォーマンスを落とす結果を招いているって、ご存知ですか?

この記事では、50代になっても、自分の『パフォーマンス』を維持していくための、3つのポイントについて、お伝えしていきます。
私自身の経験に基づくことなので、万人に効く薬がないのと同様に、必ず役に立つかどうかは保証できませんが、少なくともセルフマネジメントの考え方については、知っておいても良いことだと思います。

1つ目のポイントは、『好不調の波』に逆らってはいけない、ということです。

会社に勤めていると、調子の悪い時でも、いつもと同じように成果を出すことを求められます。
調子が最悪の時って、何をしても上手くいかなかったりするのですが「調子が悪いんです」と上司に言っても「何を馬鹿なことを言ってるんだ」と切り捨てられるだけだし、「あいつはやる気がない」なんて思われると査定に響いたりするので、決して、そんなことは口にはしませんでした。不健康自慢をしていたのは、好調だと思われると、より多くの仕事を押し付けられる可能性があったので、その予防線を張っていたのかもしれません。

でも、私たちはロボットではありません。

それに、50代になると、調子の波ははっきりして来ます。簡単に言えば、調子が悪い状態を、表面的にでもリカバリーするだけの余力が無くなってきた、ということかもしれません。人によって差はあると思いますが、これはもう、気合いでなんとかするとか、頑張れる範囲を超えてしまっていて、どうしようもない領域になってしまうこともあります。
そんな時に、夜遅くまで残業したり、ストレスの高い業務があると、体力的にも気力的にも、かなりのダメージを受けます。無理をすると、数日は使い物にならなくなったりするということが、現実に起きるようになります。特に、若い頃のつもりで徹夜に近いことをしたら、その後、1週間ぐらいは影響が残ったりします。それが自分の現在の状態なんだ、と認めるしかありません。

でも、会社の中にいると、好不調は個人の勝手だし、パフォーマンスを好調に保っておくのは、社会人としての責務だ、ぐらいの感覚ですよね。「自己管理もできないやつに、良い仕事はできない」なんていう正論がまかり通ったりしています。
確かに、それはそうかもしれない。
でも、業務量や負荷の調整をできない状態にしておいて、常に好調なパフォーマンスだけを求める、というのも、なんだか変だな、と思いませんか?

会社の都合に合わせて何十年も仕事をしてきたし、生活も会社優先で組み立ててきたのに、年齢を重ねたことによって無理が効かなくなったことを、『自己責任』という一言で片付けられることには、なんだか理不尽しか感じられません。
でも、ここで冷静になってください。

重要なことは、好不調の波に逆らってはいけないということ。
大切なことは、自分のパフォーマンスを、それなりに維持していくことです。

無理をしたら、もっと調子が落ち込みます。なので、私は、今日は調子悪いな、という日には、出来るだけ負荷のかからない仕事をするようにしますし、頑張らずに、早々に仕事を切り上げて体調を整えることを優先するようにしています。
もちろん、それは、自分でビジネスをしているからこそ、できることではありますが、会社に勤務していたとしても、頑張って、無理をするようなことはせず、「本当に体調が悪いんです」とか「プライベートの用事」を理由にして定時退社するとか、長年の会社生活で培った、ほんのちょっとした裏技的なものも使って、とにかく無理をしないようにすることが、実は、長期的に見て、自分のパフォーマンスを好調に保つために、必須なことだということができます。

人がなんと言おうと、自分の調子は自分にしかわかりません。

サボっていると見られるのは、確かに嫌かもしれません。「都合よく調子悪くなるなぁ、、」と嫌味を言う上司がいるかもしれません。でも、それよりも、自分の調子を把握して、無理をしないことを優先してください。無理を重ねれば、簡単に、体調を崩して、長期的に戦線を離脱することにもなりかねないし、下手をすれば死に直面する事態にもなりかねないことを、十分に認識しておくことが、50代に入ってからは特に重要なのだと思います。

2つ目のポイントは、感情を安定させておくこと。


実は、感情って、身体の反応だったりします。
「怒り」の感情は、腹が立つ、とか、怒髪天をつく、みたいに、体のある部分を使って表現しますよね。「悲しみ」も、胸が痛むとか、不安も、胃がキリキリと痛むとか、そういう表現になっているのですが、実際、大きな感情の揺れがあると、確かに、その体の部分が反応していたりするんです。

パフォーマンスを悪化させるのは、マイナス感情です。

特に、「不安」や「恐れ」「悲しみ」「怒り」「寂しさ」「罪悪感」や「嫉妬」といった感情は、間違いなくパフォーマンスを低下させます。
だって、不安を感じていると、何かから自分を守るために体を硬くしてしまうので、前向きなことが何もできなくなったりしますよね。怒りに身を任せると、冷静に物事を考えることができなくなって、相手を攻撃することばかり考えたりするようになります。寂しいと、温もりが欲しくて、体に力が入らなかったりします。

逆に、「嬉しい」ことがあったると、もっとやろう、という意欲が出てくるし、「安心感」を感じるからこそ、自分のパフォーマンスが100%出せるようになるのも事実です。

だとしたら、そもそも、仕事でミスをしたと言って部下を叱りつけたり、責めたりするというマネジメントは、部下を疲弊させるだけで、組織をうまく回していくという本来の目的とは、まるで逆効果なんですが、それを理解している管理職が少ないのは、なぜなんでしょうか?
多分、子供の頃から、100点を取ることを目標にさせられて、出来ていることよりも、出来ていないことの方に目を向けるように、習慣化されてきたことが原因なのかもしれません。

重要なことは、自分の感情の状態を、自分でマネジメントすることです。

上司が、何かをネチネチと責めてきたとしても、それは、上司が、その上司から責められることに不安を感じて、その感情のやり場がなかっただけなのかもしれません。自分で自分の感情をどうにもできないから、部下に、その捌け口を求めている構図って、結構、あるのではないでしょうか?

まぁ、正直言って、良い迷惑ですよね。

だったら、その上司に対して、ああ、この人は不安なんだな、とか、責任を取らされるのは大変だな、とか、冷めた目で見ることができたら、少なくとも自分の感情が、他人によって乱されることはありません。
また、自分がきちんとやった、と思えた仕事があったら、上司がどんなに難癖をつけてこようとも、「自分はやるべきことを、やったんだ」という事実に対して、自分をねぎらってあげてください。

実は、自分の評価は自分にしかできません。

上司や他人の評価は、その人の都合に過ぎないからです。でも、自分で、自分を認めてあげられないとしたら、他人が認めてくれたことも、受け入れられなくて、自分にダメ出しするばかりになってしまうのではありませんか?

自分を良い状態に保つためには、自分の感情を安定させておくことが重要です。
そして、何を思い出せば、自分が嬉しいと感じたり、安心できたり、満たされたりするのか、と言うことを確認しておいて、いざと言う時には、周りの状況に関係なく、ポジティブな感情のキーになる出来事を思い出せるようにしておくと、自分のパフォーマンスを自分の力で維持できるようになったりします。

3つ目のポイントは。自分のペースを優先して生きると言うこと。

調子には波があります。頑張っても出力が20%以上に上がらない時期に、100%の成果が出せないのは当然です。
でも、20%の調子の時に、20%の成果が出せたとしたら、これって、100点ですよね。それに、調子の波は、波なので、必ず良い時が来ます。

波は振幅に過ぎません。

だから、一つの波のピークやボトムを持って、人を評価することは、無意味なのかもしれない。
ただ、ひとつ言えるとしたら、長期的に自分の調子を維持できる人がいたら、その人のパフォーマンスは高い、とは言えるかもしれない。そして、長期的なパフォーマンスを維持するには、自分が自分を大切に扱う、と言うことが最も重要な要素になってきます。
50代になったら、自分に無理をさせることが、自然の摂理として、できなくなっていきます。でも、自分という個体と何十年も付き合ってきたわけですから、自分を自分の状態を把握することは、ある程度、できるようになってきているはず。
ならば、自分の調子を把握し、自分の調子に合わせて、今の自分に無理なくできることを積み重ねていくことによって、長期的なパフォーマンスを維持することが、できるのではないでしょうか?

それが、自分をマネジメントするということに、つながっています。

もちろん、会社に勤務していたら、調子の悪い時でも頑張らないと仕方がないし、自分のペースで生きることなんて、絶対にできない、という反応があることは、重々、承知しています。でも、50代になって、20代と同じことは出来ませんよね。無理なことは無理、ですよね。でも、無理になったことがある代わりに、知恵をつけ、自分という個体を、うまく使いこなすことができるようになっているはずなのではありませんか?

今の自分に無理なくできることを、継続的にやり続けること。
自分の調子に合わせて、20%出力の時は、20%の成果を、80%出力の時は80%の成果を着実に出すことの方が、短期的に無理が出来ること若者よりも、信頼できるパフォーマンスと捉えることができるのではありませんか?

ただ、年齢を重ねるに従って、他人の都合に合わせて生きられなくなってきているのは、ある意味、仕方のないことなのかもしれません。
多少は、頑固にもなってきましたよね。他人の言うことに、反対はしないけれど、納得はしない。なんていうことも増えてきたのではないですか?

年下の上司に、『こんなことも出来ないんですか』と言われて腹立たしく思うのなら、もしかすると、これまでと同じように、会社の中で生きていくこと自体に限界が来ているのかもしれません。

私は、40代50代の方の、サラリーマン卒業にたずさわらせていただいて、10年近くになりますが、一番大切なことは、『自分のペースで、自分のやりたいように仕事をしていく中で、安定的な収入を得られるようにすること』だ、と考えています。

もちろん、短期的に、自分のパフォーマンスを、100%集中することが必要な時期もあります。ただ、漫然とやれることだけをやっていては、余裕のある収入を得られるようにはなりません。
でも、それは、無理をして作業を詰め込むことではありません。
自分と対話し、自分と相談しながら、自分の最高のパフォーマンスを長期的に引き出すためのセルフマネジメントの手法を身につけることで、他人の都合に合わせたサラリーマン生活から抜け出すことが重要です。

そして、それは、会社を辞めると言うことではなく、『サラリーマンという生き方を辞めて、自分の都合で生きていくために、会社を利用するという考え方をベースに置く』と言うことなんです。
そして、将来に向けて、調子の波に左右されないように、労働と収入が直接比例しない「マイクロビジネス」を持つことが、自分を大切にする生き方につながっていくのではないでしょうか?

さて、ここまで50代から『パフォーマンス』を上げるための3つのポイントについて、お伝えしてきました。調子の波に逆らわず、感情を安定させながら、自分のペースを優先して生きていく。この生き方こそが、雇われない生き方、の基本だと思うし、ストレスが最小化され、最も効率よく、自分を動かせる働き方を実現する方法だと思います。

日本の政治家は、80ぐらいだと、まだまだ元気ですよね。多少、物言いが横柄になったり、失言が増えたりもしますが、それはそれで、面白いといえば面白い。でも、80歳のサラリーマンは、そもそも見かけないし、定年が過ぎて現役を引退してしまったら、いつの間にか身も心も衰えてしまう方が多いのかもしれません。

でもね、人口ピラミッドの統計データを見ても、日本の平均年齢は49歳。そして、49歳よりも若い人は、年々、減少していきます。
だとしたら、私たちは、50を過ぎたからと言って生産人口から外れてしまう道を、なんとなく選ぶのではなく、80歳まで現役で、なんらかの形で社会に役に立つ人生を生きる必要があるのかもしれません。
そして、それが会社という閉じた世界の中では無理だというならば、自分でマイクロビジネスを始める、という選択をする勇気を持つことも、一つの重要な選択肢なのかもしれません。

【動画】54歳サラリーマンが人生で捨てるべきもの(卒サラして収入を上げる)

2020年9月17日 By 竹岡佳信

今日の動画では
・老後や将来的な不安をなくしたい
・自由な生活スタイルを実現したい
・もっと人生の難易度を下げたい
という方に向けて有益な情報をお伝えしていきます。

サラリーマン卒業なんか、まだまだ先のこと、と言う方にも、今からやっておいた方がいいことをお伝えしていますので、最後までご覧いただければと思います。

 

本題に入る前に、自分自身のサラリーマンを卒業するときの経験についてお話ししたいと思います。

私は49歳の時に、会社を卒業すると決めて「卒サラ」に必要な「行動」を開始しました。行動って何だよ、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に、会社の外で人と会ったり、会社の仕事以外のことで、お金を得られる方法を模索していったと言うことです。

具体的には、とにかく給料の代わりになる収入源が必要だ、ということで、株式投資やFXのセミナーに行ったり、20代、30代の方ばかりの起業塾に入って、初めて給料以外の方法でお金を稼ぐということにチャレンジしてみたわけですが、正直言って、なかなか成果を出せなかったんです。

今から振り返ると、当時の自分の足りなかった部分がよくわかるのですが、成果が出ない本当の原因は、会社の中でしか通用しない思考回路のまま、ビジネスをやろうとしていた、ことが一番の問題点だったんです。でも、当時は訳も分からず、もっと別の、誰でも、簡単に、短期間で稼げるノウハウがあるはずだ、とか、そもそも知識が足りていないんだ、ということで、色んな教材を買ったり、手当たり次第に「稼ぐ系のセミナー」に行く、なんてことをしていました。

でも、結局、52歳までの3年間、安定して稼ぐことができませんでした。

月収で100万いく月もあるけど、そうすると朝から晩まで、ずっと作業、作業になって時間的にも精神的にも全く余裕がない生活になりました。休めないんですね。休んだら、その分、収入が下がるから。もちろん、ビジネスに有給休暇なんてものはありません。動けなくなったら、家族を養えなくなる。まぁ、これ自体はサラリーマンも同じなんですが、そのプレッシャーがすごくて、結局、体調を崩して入院するところまで行ってしまいました。

集中治療室で身体にいくつもチューブを繋がれて、ピッ、ピッ、と規則的な音を立てる機械に囲まれて、自分ではベットから動けない状態で寝かされて、、なんか、ドラマみたいだなぁ、と妙に冷静な気持ちになりました。それで、病院の白い天井を見上げながら考えたんですね。

こんなことをしたいために、サラリーマンを卒業することを目指したのか?これが自分の理想の生活だったのか?って。。

そんなはず、ないですよね。

それで、退院した次の日に、これまでやっていたモノを全部手放すことにしました。当時、カメラの転売をやっていたのですが、全部やめて、在庫も仕入れ値以下で友人に引き取ってもらって、家族以外、何もかも捨てた感じになりました。それで、今やっている、この経営コンサルの原型になる仕事を始めたんです。大切なことは、ノウハウじゃなく、稼げる自分になることだ、と言うことを伝えることを仕事にしたんです。

 

この試行錯誤の3年間で、本当に色んなことを学びました。

最も大きかったのが、人生で捨てるべき「思考のクセ」です。簡単にいうと、成果の上がらない考え方、というか、サラリーマンの世界では通用したんだけど、会社の外の世界では通用しない、というか害になるモノが、たくさんあったんです。

例えば、その最たるものが「中途半端なプライド」だったりします。

困ったことがあったり、知らないことがあったりしても、妙なプライドが邪魔をして、他人に何かを頼んだり、気軽に尋ねたりといったことが、出来ないんです。或いは、未経験の分野なのに、自分独自のやり方を考えて押し通そうとしたり、ノウハウを学んでも、勝手に、これまでの知識と組み合わせて、良いとこ取りをしようとしたり、、、これ、全部、役に立ちません。というか、マイナスに働きます。

なので、今回は、ただ、会社を辞めた、ということではなく、サラリーマンから、本当の意味で卒業する過程で、卒サラの実体験から学んだことをシェアしていきたいと思います。

 

さて、54歳からというか、20年以上、会社生活をしてきた方の人生で捨てるべきモノ。5つあります。

それは、

・プライド
・許可
・安定
・楽しくないこと
・しがらみ

では、順番にいきましょう

 

一つ目は、プライドです。

自分の例をあげると、何かを自慢したりすることもないし、プライドが高いと自覚していた訳では決してないのですが、実際には、結構、プライドが高かったようです。それなりの大学を出て、それなりの企業で部長職までやっていたので、知らず知らずのうちに、つまらない、役にたたないプライドが高くなってしまっていたのかもしれません。

プライドが高いことは、必ずしも悪いことではありません。プライドは一種の自己肯定感です。でも、プライドが高いと、間違いなく出てくるのが、失敗したくない、とか、出来ないと言えない、とか、知らないことは恥ずかしいこと、なんてのが入ってるんですよね。それで、失敗したり、思うように出来なかったりすると、急に心が折れたりします。

特に失敗したくないから、必要以上に情報収集をします。いっぱい情報を集めると、よく知ってる状態になるから、プライドが保てるんです。会社の中では、よく知っていることも、一つの価値だったかもしれません。でも、会社の外の世界では、知っているだけでは1円にもならない。

知識を実際に使ってみて、経験して、使えるようになったものだけが、自分のスキルになる。スキルになったものだけが、自分の能力として使える。

こんな簡単なことも、会社の中の世界にどっぷりと浸かっていると、分からなくなっているのかもしれません。

誰かにアドバイスをもらっても、あ、それ知ってる、で終わってしまったり、アドバイスしてもらった通りにやらなかったり、どこかで聞きかじったことで、良いとこ取りをしようとしたり。

プライドが高いから、誰かの言う通りに従うのがイヤ、なんでしょうか?でも、何も知らない世界で生きていこうとしたら、その世界のことを知っている人に教わらないと無理ですよね。

海外旅行に行って、その土地の風習に合わないことをやったら、国内では問題ないけど、その国では絶対にダメ、なんてことがあるし、それは、命に関わることだってあるのと同じです。

それに、プライドが高いから、素直に質問とかが出来ず、まして、Helpとか助けて欲しいとかが言えないまま、悶々と悩んでしまったりします。

家庭でも同じで、ちょっとした成果が出たことだけを妻に知らせたりするもんだから、すぐに成功するのね、なんて誤解されて、そのうちに、まだ稼げないの?どうして稼げないの?と責められたりします。多分、妻は責めてるつもりなんか、ないのかもしれません。ただ、聞いていることと違うから、どうなっているの?と疑問に思っているだけなのかもしれない。でも、なんだか責められたような気分になって、お前に何がわかる、と当たり散らして夫婦仲を悪くしたりします。

ですので、中途半端なプライドは、真っ先に捨てるべきモノ、なのかもしれません。

 

二つ目は、誰かに許可を得ようとする考え方です。

リスクをヘッジしている、と表現すると、なんだかすごく良いことをしているようにも聞こえますが、出来るだけ自分で責任を取らなくて済むように、考えたり、行動してしまう癖のようなものが染み付いていたりします。

例えば、起業塾で、商品やマーケティングの手法を伝えたときなどに「こういうことをやろうと思うのですが、いいでしょうか?」と聞いてくる方が、結構、いらっしゃいます。

「講師は上司ではないので、何か行動するのに許可を取る必要はないですよ」と答えるのですが、そうすると、大丈夫かなぁ、とか自信なさげな表情をされたりするんですよね。

会社の中では、どんな行動をするにしても、上司の管理の元でやることになります。自分なりの小さな工夫をすることは許されているけれど、業務の流れを変えるようなことは出来ません。なぜなら、これまで通りにやっていれば、利益が出る仕組みが既に出来上がっているし、その通りにすることが従業員に求められていることだったりするから。特に、大企業であればあるほど、何か新しいことをやるのは、難しいのが実態です。

だから、何をするにしても、許可を求めるようになっているし、初めてのことは特に、これでいいでしょうか?という確認を取ろうとしてしまう。これ、もう無意識レベルの思考だったり、反射的な行動だったり、反応とさえ言えるレベルにまで染み付いていたりします。

でもね、会社の外の世界では、上司はいません。最終的に責任をとってくれる会社というものもありません。自分で決めて、自分で動く。動いた結果、次にどうするかを考え、決め、また動く。この繰り返しが、成功への道なんです。

 

人生も同じです。親が責任を取ってくれるのは子供の頃だけです。一人前の社会人になったら、人生で起きるすべてのことは、自分の責任であることを知らなければなりません。どんな働き方をするのか、誰と一緒にいるのか、どこに住むのか、何をするのか、すべては自分に跳ね返ってくることであり、最終的な責任は否応なく自分で取るしかないんです。

だとしたら、人生をどう生きていくのか、誰に遠慮することもなく、自分で決めればいい。

誰かに反対されるから、誰かが違うやり方がいいと言っているから、この選択をしました、なんてのはよく聞く話ですよね。でも、結果どうなるか、を背負うのは、全部自分なんです。

例えば、もっと具体的にしてみましょう。みんなが株式NISAをやると儲かると言っていたから、自分もやる。あの人が持ち家が得だ、今が買い時だ、と言っているから、今、自宅にするマンションを買っておいた方がいいかも。隣のうちが超低金利ローンでBMWを買ったから、うちも買おう。

本当にそれでいいんですか?

株が下落したら、誰が損失をかぶるんですか?バブルの後、マンションの価格は暴落しましたよね。資産価値がなくローンだけを支払い続けた人を、たくさん知っています。BMW、本当に今、必要なものなのですか?長期のローンを組んで、給料が下がったら、車のために生活を切り詰めることにもなりかねません。

 

サラリーマンの人生は、多くのことを、最後まで自分で考えなくてもいいように出来ています。そういう風に、考えなくても良いようにされて、労働させられている、とも言えるかもしれません。でも、会社が倒産したら、その後、どうやって人生を立て直すのか。それは自分で考えて、自分で選択肢を探して、自分で決めていくしかありません。

だからこそ、何かをする時に、誰かに許可を求める必要なんかないんです。先生がいいと言ったから、お母さんがいいと言ったから、そんなの子供の言い訳ですよね。大人になって、人生を何十年も生きてきて、そんな言い訳が通用するはずがない。

自分で決めて、自分で行動する。それが人生を自由に生きるための基本ではないでしょうか?

 

許可を求めること。それは、出来るだけ早く捨てた方が良いモノかもしれません。

 

三つ目は、安定です。

サラリーマンは安定している、とはよく言われます。特に、サラリーマンの世界にいる人は、頑なにそう思い込んでいる、思い込もうとしているのかもしれません。でも、大企業でも倒産する時代です。外的要因で、急に業績が落ち込んで、ボーナスカットは当たり前。ニュースになっていないけれど、一時帰休にして人件費を抑えようとしている上場企業も、実際にあります。

つまり、安定というのは、存在しない。ただの幻想なんです。

私が就職をした80年代は、大企業に入れたら人生安泰、みたいな幻想が社会全体で共有されていたように思います。だから、会社を退職したら、次の就職先を探そうとする人が大半です。そういう生き方しか知らないから、なのかもしれません。

でも、誰かに評価されるために、毎日、他人の目を気にしながら1日の大半を過ごすことで、得られているものは何ですか?そして、会社の都合で、住む場所を強制的に変えられたり、他人に収入の金額を決められることを我慢することで得られているものは何でしょうか?それが、安定なんでしょうか?

実は、会社が安定するだけで、そこで働く人は、不安定な気持ちになっているのではないでしょうか?そうでなければ、うつ病になる人が、たくさん出るなんてことにはならないはずです。

 

私は、今、東京と八ヶ岳を行ったり来たりしながら生活をしています。八ヶ岳にいる方が仕事の効率が上がるので、仕事は八ヶ岳で、仕事をしない時は東京にいる、なんていう生活です。まぁ、普通は仕事のために東京にいて、たまの休日を八ヶ岳で過ごす、というのが普通なのかもしれないので、今、やっている生活は、普通とは逆の生活になっています。でも、誰にも指示されたり、強制されたりすることもないし、好きなこととかやりたいことを仕事にして、毎日、穏やかな気持ちで暮らしています。次にやりたいこと、やってみたいことも、たくさん出てきているし、いくつか失敗もするだろうけど、いくつかは上手くいくかもしれない。そんな状況を楽しんでいます。

安定を求めても、それは幻想に過ぎません。一時的には、安心できるかもしれないけど、人生を取り巻く状況は常に変化しているし、どこかに所属したら、何かを得たら、人生が安定するなんてことはないのかもしれない。それよりも、どんな状況になったとしても、自分で何とかできる

自信とスキルを身に着ける方が、よほど安心なのではないでしょうか?

だとしたら、幻想を追いかけるよりも、現実的に、自分の生活を自分でコントロールできるようになる方が、人生全体にとっては有益だとは思いませんか?

 

安定、それは幻想です。

サラリーマン人生の終わりが見えてきた、今、そこに安定はありましたか?

 

四つ目は、楽しくないこと

楽しくないことを続けることほど辛いことはない、ですよね。会社の仕事、楽しいですか?

私は20台後半で、会社の仕事が楽しくて仕方がない時期がありました。営業として、顧客のプロジェクトの中にしっかりと入り込んで、自分の創意工夫が取り入れられたり、自分のアイデアに予算がついたり、社内からも顧客からも頼りにされているという実感がありました。でも、転勤になってからは、会社の仕事が心底楽しい、と思えたことはありませんでした。40代になって、経営職になると、否応なく現場から遠ざけられたし、数字を追いかけることを求められたし、理不尽と感じる交渉にも責任者という役割で行かされるようになりました。やりたくないこと、を毎日やるわけですから、精神的にも追い詰められるし、体も拒否反応を示して不健康になっていきます。嫌々取り組んでいる仕事で、素晴らしい成果なんか出るわけもなく、考え方の違うロジックで組織を動かそうとする上司、まぁ、役員だったんですけど、その上司と全然合わなくて、1年間、仕事上で一切口を聞かなかったら、さすがに部長からヒラ社員に降格になりました。まぁ、組織運営としては当然のことなのですが、いざ降格されると、会社に行くことさえ苦痛な生活になりました。次の年に、別の部署に異動になって、また経営職を任されたのですが、今度はリストラを告げる役割となりました。結局、このまま会社に居続けても、楽しくないことばかりだ、と悟ったので、リストラのリストの最後に自分の名前を書いて人事に提出して、会社を卒業することにしました。

楽しくないから会社を辞める。と聞くと、なんてワガママな、自分勝手な奴なんだろう、という風に感じる方も多いかもしれません。でも、楽しくないことを、これから何十年も続けて年老いてから何をするんでしょうか?我慢して、我慢して、会社に定年まで勤めたら、今度は年金と生活の心配をする。そんな人生に、生きる意味なんか見出せないな、と考えたんです。

それよりも、少しでも体力があって、頭も働くうちに、自分でビジネスをできるスキルを身につけよう。住む場所も、時間の使い方も、自分で決められるようにしよう。自分の人生のコントロールを自分に取り戻そう。それが、ビジネスオーナーを目指した最初の動機でした。

 

でも、収入を得ることだけを目標にすると、会社の外に出ても、お金のために楽しくない作業をしなければなりませんでした。楽しくないことは続きません。嫌なことをし続ければ、体調までおかしくなります。一方で、楽しいことで収入を得られるようになるには、それなりの時間と努力は必要です。実際、最低でも1年はかかることを覚悟した方が良いと思います。でも、それが1年以上になったとしても、楽しめることなら継続していくことができます。継続していけば、いずれ必ず芽が出ます。芽が出たら、育てる方法はいくらでもある。

大切なことは、芽が出るまで続けること。そして、続けるためには、楽しいことでなければ続かないのです。ここは、ちょっと難易度が高いかもしれませんし、収入が得られない間、どうするのかは考えておかなければなりません。だからこそ、いきなり会社を辞めるのではなく、利用できるものは全部利用した上で、ビジネスの種をまき、水をやる作業を続けていくことが必要なのだと思います。

その第一歩が、楽しくないことは捨てる。楽しくないことって、結構、エネルギーを取られるんですよ。だから、出来るだけ捨てていく。これ、大切です。

 

五つ目は、しがらみ

会社で何十年も過ごしていると、結構なしがらみが出来てしまっていますよね。上司とのお付き合い、同僚との飲み会、同期とのゴルフコンペ。そんなことに、結構な時間とお金をを費やしてはいませんか?でも、よくよく思い出してみてください。上司とのお付き合いで聞かされる話って、毎回、同じではありませんか?会社や、上司の上司への不満や、わかり切ったお説教を延々と聞かされるだけ、なのではありませんか?年下の上司だと、相手も気を使っているし、その分、自分も気を使うし、ぎこちない雰囲気なんだけど、少しでもコミュニケーションを良くしようと、やたらと誘われるなんてこともありますよね。同僚と飲みに行っても、結局は、会社や上司への不満を言い合って、不健康自慢をしておしまい。同期とゴルフに行っても、誰が昇進したとか、誰が出向させられたとか、そんな話ばかりで、新鮮な空気なんてどこにもありません。

それらが、全部、あなたの抱えている「しがらみ」です。

でもね、よくよく考えてみてください、しがらみに義理立てしても、何も良いことはありません。何のお役にも立たない時間とお金が浪費されていくだけです。

だとしたら、しがらみは、バッサリと捨てる。これで、良いんじゃないでしょうか。

もちろん「しがらみ」ですから、まとわりついてきます。そんなに簡単にバッサリとはきれない、という声が聞こえてきそうです。そこで、工夫してください。

例えば、急に親の介護が必要になったとか、奥さんの体調不良で子供の面倒をみなければならない、とか、家庭の事情を理由に長期的に会社優先にできない理由を考えてみる。そして、一貫してその理由で、休暇を取ったり、早く帰宅したりするようにする。そうなれば、いちいち理由を考える必要もありません。そのうちに、定時帰宅する人、というレッテルを貼ってもらえるようになります。どうせ、サービス残業をしても評価が上がるわけでもない。今更、昇進を期待する年齢でもない。だったら、自分のこれからの人生に有益なことに、自分の時間を使うことの方が、むしろ、当たり前なのではないでしょうか?

「しがらみ」のために時間とお金を浪費することはやめましょう。今日からでもスッパリと切り捨てれば良い。そして、これまで浪費してきた時間とお金を、自分の人生を良くするために、投資する。それこそ、自分のビジネスの種をまき、水をやることに、時間とお金を使う方が、余程、有益なリターンを期待できます。

 

「しがらみ」に遠慮する必要はありません。あっさり、捨ててしまいましょう。

 

自分の時間とお金、それは自分の人生の経営にとって、根幹をなす経営資源、リソースです。

特に時間をどう使うのか、によって、人生の質は大きく変わっていきます。

人生とは誰にとっても有限な時間。だとしたら、その有限の時間の中で、何をするのか。その選択に責任を持って自分で決めることが大切です。

サラリーマンは、自分の時間を時給で会社に売り渡して、飯を食うための給料を得る、という生き方です。会社に売り渡した時間は、会社には大きな利益をもたらすかもしれませんが、自分の人生には給料以上の利益をもたらすことはありません。つまり、使った時間は、自分が食う飯になって消えていくだけ。つまり、食うためだけに働いている。生きるためだけに人生を費やしているという状態です。もし、死ぬまでその状態が続くのだとしたら、その人生で何ができるでしょうか?

 

50歳を過ぎると、早死にする同級生も、ちらほら出てきます。54歳の時、小学校の隣の席で毎日ふざけ合った同級生の訃報が来て、愕然としました。いずれ、自分の死ぬ時が来るんだ、と実感した瞬間でした。現実を見たくなくて、葬式にも行きませんでした。だから、あいつはまだ、自分の中では、死んだわけではなく、今もどこかで元気にしているかもしれません。ただ、いつ死ぬか分からないからこそ、残りの人生を、どう有効に活かすのか。それを考えて、実際に行動することは、生き残っている自分が真剣に取り組むべきことだ、と考えています。

 

自分の人生の経営資源、リソースを、何に投資し、どんなリターンを得るのか?

ただ、食べていくために働く、という次元を超えて、自分の人生の経営資源を増やし、この人生を有効活用するために、今、何をするのか?

それが、人生の経営者として、常に考えるべきことなのだと思います。

ビジネスへの時間の投資は、食うために働く以上のリターンを期待しても良いものです。

ビジネスを回して時間的な余裕が出来たら、自分の人生を活かすものへ時間を投資することができるようになります。この状態に至るまで、それなりに取り組む必要はあります。誰でも、簡単に、すぐに、なんて出来るわけがない。でも、取り組めば、続けていけば、誰でも一段上のステージに上がることはできます。難しいのは、続けることだけなのかもしれません。

それなら、捨てるべきものを捨てて、自分を軽くして、出来るだけ「続けることが出来る」自分の状態、コンディションを整えるということが、収入を上げ、人生全体を良くしていくために、とても有効なのかもしれません。

 

さて、それでは、サラリーマンが人生で捨てるべきもの、5つを整理しておきますね。

 

それは、

・プライド
・許可
・安定
・楽しくないこと
・しがらみ

です。

 

他にもあるかもしれません。もし、これはというものがあれば、思い切って捨ててください。

まず、人生を軽くすること、が自由に動ける自分を作るためには必要なことかもしれません。

私も、この体についた無駄な脂肪を、なんとかブートキャンプとかのように一時的に無理をするのではなく、日常生活を改善することで、少しずつ落として行っています。

大切な事は、過去に執着しない事です。過去には戻れないし、過去、どんな状態にあったとしても、これから作る未来には関係がありません。未来は、今、何をするかで変わっていきます。

どんな未来を過ごしたいのか、を具体的に考えて、それを実現するための行動を、今、現実に取り組むことが大切です。

【動画】これからの『人生』をどう生きるのか?考えるべきポイント

2020年3月17日 By 竹岡佳信

『これから、どう生きて行こうか?』真剣に考えたことはありますか?
会社を辞めたあと、会社の外の世界で、どんな風に生きるのか、を考えた時、明確なイメージが出来ないなんてことはありませんか?

実はそれって、情報が足りない、というところに原因があります。

これまで経験したことのない人生を歩み出そうという時、自分の過去の経験から、最善の道を選び出そうとしても、それは無理です。なぜなら、経験したことのないことは「わからない」から。

もし、あなたが人生を変えよう、と真剣に考えているのなら、考える前に、情報を集めることが大切です。

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